2024.01.20

グルメ

京都産業大学の学生が昔からお世話になっている飲食店。今も変わらぬ人気の秘密とは?

今井食堂の「サバ煮定食」のサバ。脂がのっていておいしい!

在学生はもちろん、卒業生からも長く愛されている名店が本学周辺にはたくさんあります。なかには、京都産業大学が出来た頃から営業している有名店も。寒い時期にもぬくもりを感じられる飲食店を、2つ紹介します。

知名度全国区の「今井食堂」のサバ煮定食は、大学生の発案!

白いのれんが目印の「今井食堂」。上賀茂神社からすぐ。
上賀茂神社入り口から西側の道を入ってすぐ。白いのれんのお店が「今井食堂」です。「今井食堂」は1965年の京都産業大学創立当時から、この場所でお店を営んでいます。
「学生さんたちに温まる食事を」と、最初はうどん屋さんとしてスタートしました。本学の馬術部や硬式野球部など、運動部の学生らがたくさん訪れる中、「サバ煮が食べたい」との声に応えて「サバ煮定食」が誕生したそうです。
カウンター10席ほど、落ち着ける店内。
メニューはシンプル
以来、「サバ煮定食」は半世紀続く人気メニューとなっています。当時から味はそのままで、しょうゆ、酒、みりん、砂糖のタレを継ぎ足しながら3日間以上じっくり炊いたサバ煮は絶品です。セットには大根と油揚げのみそ汁、キャベツと大根の塩もみ、滋賀県の農家さんのお米を使ったご飯が付きます。
他にも「おすすめ定食(サバ煮、チキンカツ、コロッケ、卵焼き)」(850円)と「チキンカツ定食(チキンカツ、コロッケ、卵焼き)」(700円)があります。
 
「学生の皆さんが大学時代に何度も来てくれるだけでなく、卒業後も定期的に食べに来てくださる。それがうれしいですね」と店主さん。お店は店主さんと奥さん、息子さんの3人でお店を切り盛りされています。
甘くて優しい味「サバ煮定食」(800円)
さっそく「サバ煮定食」をいただきました。銀色のトレーに盛られた厚切りのサバ。とろりとしたしょうゆダレが輝き、見た目からおいしそうです。サバは箸でほろりと崩れ、口に入れると柔らかくほどけます。脂がのっているのにあっさりで、小骨も柔らかく溶けていきます。大根たっぷりのおみそ汁も、おだしが利いて優しい味。ショウガが隠し味のお漬物で、口の中もサッパリします。「こんなに食べられるかな」と最初は思いましたが、あっという間にお腹におさまり、体が温まりました。女性客が多いというのも納得です。
店内にはさまざまな著名人の方のサインが。
店内には本学卒業生でオリックス・バファローズの平野 佳寿投手のサインや平野投手の活躍を報じたスポーツ新聞の記事も飾られています。実は平野選手は「今井食堂」の大ファンで毎年訪れては、変わらぬ「サバ煮定食」に舌鼓を打つのだとか。「平野さんは学生時代、最初のころは細かったけど、毎年少しずつ体が大きくなっていきましたね。地道な努力が体をつくっていったように思います」。
 
多くの学生たちがこの店で食事をし、育ち、社会人として巣立っていく。そんな知られざるストーリーをもつ「今井食堂」。その絶品の味でマスコミからも注目され、全国から通うファンも多いそうです。
 

今井食堂

住所:京都市北区上賀茂御薗口町2 上賀茂神社横
営業時間:平日11:00~14:00 売り切れ次第終了(土日祝はテイクアウトのみ)
定休日:水曜日

オープンから半世紀の名喫茶「コーヒーレストラン ドルフ」

店の外観はドイツの別荘をイメージしたそう。
次に紹介するのは、京都市営地下鉄烏丸線 国際会館駅から徒歩5分の「コーヒーレストラン ドルフ」。1979年創業で、半世紀近く地元の人や本学の学生たちを見守り続けている名店です。
本学と国際会館駅の間には、行き来するバス(京都バス40系統)が通っているため、行き帰りにお店を見かけたことがある方も多いのでは。今も昔も本学の学生がお店を訪ねています。
 
ヨーロッパ風の建物のドアを開けると、そこには本格的な暖炉が。パチパチとまきのはぜる音が店内に響き、まるで違う世界に招かれたよう。奥の席は全面ガラス張り。ケヤキの大木や自然の景観を眺めていると心も落ち着きます。友人とゆったりカフェ時間を過ごす。そんなシチュエーションにお薦めです。
店内の暖炉は体も心も暖まります。
今回いただいたのは、「ミックスサンド」と「ハイティセット」「ウインナーコーヒー」です。
ミックスサンド(単品860円)
「ミックスサンド」は、ハムとキュウリにからしマヨネーズ、そしてトマトとキュウリに柔らかな卵を挟んだ2種類。ふわふわのパンとシャキシャキの野菜が絶妙な組み合わせです。
ハイティセット(1,300円)
ハイティは、夕方のティータイムにいただく、夕食を兼ねた軽食のこと。「ハイティセット」の一段目はスコーン。毎朝お店で焼き上げる自家製スコーンは、外はサクサク、中はふんわりとしています。私は京都在住なのですが、子どもの頃から家族で食べに来ていて、その当時からのお気に入りのメニューです。二段目はフルーツサンドで、キウイにバナナ、パイナップル。ホイップの甘味にフルーツの酸味がマッチしています。
 
セットドリンクにはホットコーヒーを。「サイフォンコーヒー」以外のコーヒーは、すべてこだわりの水出しコーヒーが提供されます。6~7時間かけて抽出する水出しコーヒーは、深い味わいとほどよい苦みがあり、とてもおいしく感じられました。
店内で抽出している水出しコーヒー
「ウインナーコーヒー」も特徴的で、コーヒーの上にクリームを絞るのではなく、カップの縁にたくさん、フリルのように盛られています。とてもかわいらしく見とれてしまいました。レモンが加えられたクリームは、さっぱりとした甘みと爽やかな酸味があり、コーヒーの苦味とマッチして美味しくいただけました。
ウインナーコーヒー(700円)
昔の大学生は車を持っている人も多く、お店の外には駐車場があり、さらに営業時間も24時ごろまでだったので、多くの学生たちの憩いの場になっていたそうです。
 
地域でも有名な、歴史あるクラシカルな喫茶店。国際会館駅からすぐ行けるので、在学中にぜひ行ってほしいです!
 

コーヒーレストラン ドルフ

住所:左京区岩倉東五田町4
営業時間:8:00~21:00
定休日:不定休


「今井食堂」と「コーヒーレストラン ドルフ」。長い歴史のあるお店に本学のたくさんの学生たちが訪れ、ひとときを過ごしたんだなと思うと、不思議な気持ちになりました。直接会っていない先輩たちとも、この場所や景色、食事でつながっている。そんなぬくもりも感じられたひとときでした。

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