2023.10.20
特集利用者数1,500人以上!本学のシャトルバスLINEミニアプリ「神山シャトルン」を開発した情報理工学部4年次生の松石 侑樹さんを取材!

夏期休業が終わり、ついに秋学期が始まりましたね!皆さんいかがお過ごしでしょうか。授業が始まり、シャトルバスを毎日のように利用している人も多いと思います。今回は、シャトルバス利用者に朗報です。京都産業大学のシャトルバス到着時刻を確認できるLINEミニアプリ「神山シャトルン」をご紹介します。2023年6月に開発、公開し、約4カ月たった現在では、なんと利用者数が1,500人を突破し、人気アプリとなっています。開発者の情報理工学部4年次生の松石 侑樹(まついし・ゆうき)さんにインタビューを行いました。
開発に至った経緯を教えてください!
私自身、上賀茂神社から大学までのシャトルバスを利用しており、本学のWebサイトに載っている時刻表を利用していましたが、見づらいと思っていました。曜日別に運行スケジュールが3種類ある上、時間の列が表の左側にあって、スマホから見ると画面を上下左右にスクロールさせないと確認できないのが不便でした。そこで、その課題を解決できるものが作れないかと思ったのが、きっかけです。
開発は一人で行いましたが、リサーチは僕が2022年10月に立ち上げた「あまてく」という学内エンジニアコミュニティの学生たちにも手伝ってもらいました。
「神山シャトルン」とは、どのようなサービスなのでしょうか。
上賀茂神社から京都産業大学、二軒茶屋から京都産業大学を結ぶ、大学の2つのシャトルバスの到着時間を確認できるLINEミニアプリです。LINEトーク画面の下部に表示されるメニューバーから知りたい路線をタップすると、即座に「あと●分です!」と次に来るバスの到着時間が分かります。さらに時刻表を開くと、発着駅と行き帰り、曜日を選択すれば簡単に乗りたいバスの時刻表を確認することができます。
専用アプリではなく、LINE上で見られるようにした理由はなんですか?
本学の時刻表アプリが開発されたことは過去にもあったようですが、専用のアプリを入れたり立ち上げたりする手間がかかるせいか、普及していませんでした。
LINEであれば他のメッセ—ジを確認するついでにバスの時刻も確認できます。特に朝夕の通学時は家族や友人に連絡することが多いと思ったので便利だと考えました。そこで、LINE上で動作する「LINEミニアプリ」という形態での開発を選びました。
アプリの開発にはどれくらいかかりましたか?
アプリの制作時間は半日ほどです。2023年6月に開発、公開しましたが、アプリの動作が安定するまでは1カ月ほどバグ・エラーがないかを随時繰り返し確認し、都度修正を行っていました。
アプリの運営で大変だったことを教えてください。
現在は約1,500人が使ってくれていますので、一つエラーが出ると、授業の出席などに影響が出てしまう学生がたくさんいます。そこがプレッシャーです。そのため、エラーが出たらすぐ修正するようにしています。動作が安定するまでは、利用者の多い朝8~9時と夕方はこまめにログをチェックするようにしていました。

今後の課題や、改善したい機能はありますか?
長期休業の際に、バスの時刻表が特別ダイヤに変わるのですが、その都度対応することが課題です。現時点では大学Webサイトへのリンクをメッセージで送るようにしています。
もう一つの課題は、遅延情報機能の搭載です。現在は次のバスの時間しか見えない仕組みになっていますが、「遅延状況が表示されるようにしてほしい」という要望は特に多いです。
しかし機能を取り入れるにはシャトルバスにGPSを搭載する必要があり、車体を管理する京都バスとの連携や、GPS情報の管理などの問題が出てくるため、実装には至っていません。
1,500人もの人が使ってくれているアプリなので、これからももっと改善を重ねて、使いやすいアプリにしていきたいと思います!
※「神山シャトルン」は個人が開発されたもので、大学公式のアプリではありません。
アプリ内の時刻表や特別ダイヤのお知らせなどは目安として使用し、正式な情報は必ず大学公式のWebサイトやPOSTでも確認してください。
シャトルバス時刻表のページはこちら
多くの人が利用する「神山シャトルン」を開発した松石さんですが、他にも本学のさまざまな場所で活動をされています。今回はその中から、「あまてく」を紹介します。 授業の枠組みを超えて、イノベーションや新たな発想を生み出す場として運営されています。興味のある方はぜひ今後の学生生活に役立ててください!
エンジニアになりたい人のための学内エンジニアコミュニティ「あまてく」
「あまてく」は、2022年10月に松石さんが立ち上げたエンジニアコミュニティです。本学の学生80人ほどが所属していて、企業と学生とのイベントを行っています。サイバーエージェント他、有名企業の社員と共同でイベントを開催するなど、志の高い活動ができます。


あまてくはWebサイトや公式Xで活動情報を発信しています。プログラミング勉強会やアイデアソン※1、ハッカソン※2などさまざまなイベントを開催されているので、エンジニアを目指したい方はぜひチェックしてみてください。
※1アイデアソンとは、「アイデア(idea)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせた造語。商品企画やビジネスモデルなどのアイデア創出を短期間で行うイベント。
※2ハッカソンとは、「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせた造語。ソフトウエア開発を行うエンジニア、デザイナー、プログラマーなどが集まり、プロダクト開発を一定期間集中的に行うイベント。
公式サイト:エンジニアコミュニティ あまてく
インタビュー中にも、松石さんは学生広報スタッフの質問に写真を見せながら分かりやすく説明してくださいました。松石さんは、「あまてく」以外にもInnovationラウンジ内にある「SOI cafe」運営のメンバーの一員として、企画・運営や店頭販売にも携わっているので、皆さんぜひ利用してみてください。また、現在4年次生の松石さんは、卒業後は、ファッションアプリなどを手がける企業で、社内システムの構築・整備などに関わる予定だそうです。松石さんのこれからの活躍に期待です!