2023.09.28

特集

人生は挑戦の連続。マツダ株式会社の新社長・毛籠 勝弘さんにインタビュー

インタビュー中の毛籠社長

今回は、京都産業大学の卒業生で、マツダ株式会社(以下、マツダ)の新社長である、毛籠 勝弘(もろ・まさひろ)さんにインタビューを行いましたので、その内容をご紹介します。毛籠社長は、1983年に京都産業大学法学部を卒業され、その後、マツダに入社。営業やマーケティングの経験を経て、2016年にマツダノースアメリカンオペレーションズ社長兼CEOに就任。今年の6月に代表取締役社長兼CEOに就任されました。そんな毛籠社長に、学生時代の思い出やキャリアについてお伺いしました。

京都産業大学での思い出を教えてください。

入学の決め手となった理由の一つは、ゴルフなんです。実は、私はゴルフが大好きで、キャンパスの隣にゴルフ場があることを知り、「ゴルフがずっとできる!」と思い、京都産業大学を志望しました。
当時の京都産業大学は、柔道の世界選手権を連覇した先生が在籍されるなど、体育会系クラブが強く、大学生活も部活のような楽しい雰囲気があり、充実していました。
そして、なんといっても神山祭のことはよく覚えています。当時人気だったアイドルも大学にやって来て、非常に盛り上がっていましたね。
学ぶときはみんな真面目で真剣、遊ぶときは全力で遊ぶ。和気あいあいとした楽しい大学生活でした。
学生時代の思い出を語ってくださいました。

その後、マツダに新卒で入社されましたが、どのような環境でしたか。

入社後は、周りが優しく素晴らしい方々ばかりだったので、うまくやっていけました。やっぱり、仕事をしていく中で、周りの方々の影響は大きいですね。
良い上司や同僚に恵まれたら幸せです。そうじゃない場合でも、会社には異動がありますので、新しい出会いがある!と捉えてポジティブにやっていくのも大切です。

いろいろな壁があったと思うのですが、そんなときの乗り越え方について教えてください。

マツダに入社後、営業職として働いていた私が最初にぶつかった壁は、車を売ることの難しさでした。自分が立てた目標を達成し、売上を上げることができるか。自信はなくても、それを自分が信じ切れるかどうかが、すごく大事だと思います。  自分のことを信じなければ、周りの人も自分を信じてくれません。100%確信がなくても信じてやってみる、そうすることで周りの人がサポートしてくれるようになるんです。私はそうやって自分を信じてこられたので、大きな壁でも乗り越えられたような気がします。

マツダノースアメリカンオペレーションズ社長兼CEOに就任されて、大変だったこと、またやり続けられる秘訣(ひけつ)を教えてください。

私にとって、言葉も文化も分からない海外に行くことは、ワクワクする気持ちと不安な気持ちがシーソーみたいに揺れている状況でした。そんな中、旅行をしたり、おいしい物を食べたり、趣味のゴルフをしたりして、仕事ばかりにならないよう、心のバランスを取っていました。
仕事は、日本に比べると、やはり意思疎通が難しい場面もありましたが、見るもの全てが新鮮にも感じました。だから、貴重な体験ができるいい機会だと捉えていました。日本ではできない経験をして、徐々に自分の幅が広がったと思います。
何事においても、自分の状況をいかにポジティブに捉えるかが大事だと思います。私はこう見えて、困難なことがあると引きずる性格です。だから、ポジティブ思考をある種の訓練だと思って、意識的にやっていました。そうすることで、自然とポジティブになっていきました。
毛籠社長は、学生からの質問に真剣に答えてくださいました。

挑戦するとき、失敗したらどうしようと思って、ためらってしまう時がありますが、毛籠社長は、どういった心持ちで挑戦されていますか。

もちろん恥をかくのは嫌なことです。何もしない方がいいと思うかもしれません。でも、やっぱり失敗して学ぶことの方が多いと思います。人生で失敗しないことなんてありません。逆に失敗の連続です。だから失敗したことを失敗と思わずに、「自分はまた立ち上がれる、成長できる」ってポジティブに捉えることが大切だと思います。
特に今の時代は、失敗したときに落ち込まずに、「失敗して直して」を繰り返していくことが大事です。若い時の失敗なんて、会社をつぶすような大きなことにはなりませんから。どんどん失敗して成長していってください。迷ったら、まずはやってみることが大切だと思います。

毛籠社長にとっての仕事とは?

仕事は、熱中することが大切だと思います。学生の頃は、スポーツや卒業論文の執筆に熱中しました。熱中すると好奇心も湧いてきて、心がキラキラするんです。私の場合は、仕事もそうでした。
そういったずっとキラキラできるものと出会えていることが幸せだと思います。営業をしていた時は、お客様に車をご紹介することで喜んでもらいました。また、商品開発に携わっていたときは、試運転をして評価したりなど、真剣に取り組みました。もちろん、苦労もたくさんありましたが、そういった仕事が人生を豊かにしてくれていると思います。
左から学生広報スタッフの島田、毛籠社長、学生広報スタッフの楠木

さまざまな挑戦をされ、失敗と成功を繰り返して、今後もさらに挑戦されていく毛籠社長の生き方に感銘を受けました。皆さんも、失敗を恐れたり、挑戦をためらっていることがあったりするかもしれません。そんなとき、私たちと同じ大学で、学生時代を過ごされた先輩が、第一線で活躍されていることを誇りに思い今回の記事が、皆さんの挑戦の後押しになればうれしいです。

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