2021.08.26
キャンパスライフ悲願のインカレ制覇へ!自転車競技部の熱き挑戦に迫る

1日で100キロ以上を走る自転車競技。厳しい登りや時速80キロに迫る下り坂、ライバルとの駆け引きなど非常に奥が深いことで知られています。この過酷なレースに熱中する学生たちが京都産業大学にいます。
試練乗り越え京都から世界へ
小柄な体格から生み出される爆発力を武器に、エースとして自転車競技部を引っ張るのが小出樹さん(法学部・4年次)です。出身地である長野の山道で鍛えられた馬力は、全国でもトップクラス。一昨年の第75回全日本大学対抗選手権(インカレ)男子ロードレース部門(9月1日、長野・大町市)では、当時のU—23王者、武山晃輔選手(日大)を相手にあわや優勝というところまで肉薄する2位。ナショナルチームにも加入し、進化の階段を順調に登っていました。しかし一転して昨年は、試練の1年となってしまいました。新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、予定されていたフランス遠征は中止。また、秋に延期されたインカレの代替レース「全日本大学自転車競技大会」では、寒さに対応できず途中棄権となり、思うような成績を残すことができませんでした。
そして4年次生として迎えた今年。5月に行われた日本最高峰のレース「ツアー・オブ・ジャパン」(5月28日から30日)では、世界トップレベルのプロたちが集まる中、「うまく展開に乗ることができた」と相模原ステージ(5月29日)で、大健闘の4位フィニッシュ。潜在能力の高さを見せつけました。大学ナンバーワンを目指す小出さんですが、その目にはさらに先にある「世界」が映っています。
そして4年次生として迎えた今年。5月に行われた日本最高峰のレース「ツアー・オブ・ジャパン」(5月28日から30日)では、世界トップレベルのプロたちが集まる中、「うまく展開に乗ることができた」と相模原ステージ(5月29日)で、大健闘の4位フィニッシュ。潜在能力の高さを見せつけました。大学ナンバーワンを目指す小出さんですが、その目にはさらに先にある「世界」が映っています。
インカレ制覇に向けチームも上り調子!

小出さんに触発されるように、チーム全体のパフォーマンスが向上しています。第61回全日本学生選手権トラック自転車競技大会(6月26日から27日、鳥取・倉吉自転車競技場)では、スピードと駆け引きが重要になる種目「スクラッチ」に出場した谷内健太さん(現代社会学部・3年次)が実力を見せつけました。レース中盤で発生した“逃げ集団”にも慌てずに冷静に対処し、迎えたラスト一周。「スプリントには自信があった」と4番手から一気に先頭に立つと、後方を寄せ付けずそのままゴール。谷内さんにとっては嬉しい大学生としての初優勝でした。トラック部門とロード部門の結果の合計ポイント数で争うインカレに向け、トラックを強みとする谷内さんの台頭はチームにとって大きな武器となっています。

編集後記
私は高校までは野球一筋の男で自転車競技の「じ」の字も知りませんでした。京産大アスレチックに入って1年目の夏。先輩に連れられて行った取材で、私は自転車競技の虜になりました。あれから4年。今ではある程度の知識も蓄え、競技の見方も少し変わったように思います。皆さんの中にはスポーツをやっていた人、全くやったことない人、見るのは好きな人など、いろいろな人がいると思います。今回のオリンピックで初めて見た競技もあるでしょう。でもやっぱりスポーツは「生」で見るべきだと私は思います。コロナ禍が明け、自由に動き回れるようになったら、ぜひいろんなスポーツの会場に足を運んでみてください。画面の前では体験できない興奮や感動がそこにはあります。