キャンパス内の感染症対策【前編】感染症の対策と行動の基本をおさらい

左から学生部の小林さん、学生広報スタッフの八木くん、髙松くん。※撮影時のみマスクを外しています。

京都産業大学では、実習科目を中心に順次、遠隔授業から対面授業へ変更されています。そんな中、キャンパスに通えるのは嬉しい反面、感染症対策が徹底できているか不安を持っている人もいるかもしれません。そこで、学生広報スタッフが学生部や保健管理センターにインタビュー。学内での取り組みや対策の基本、心構えについて前後編でたっぷりご紹介します!

キャンパスの感染症対策は?リスクが高いと言われる学生食堂の対策を中心に学生部に聞いてみました。

2021年6月28日現在、本学では「活動指針レベル2」の措置が取られています。6月21日から、各学部開講の実習科目を中心に順次、遠隔授業から対面授業へ変更されている中、学内ではさまざまな感染防止対策が実施されています。
取材の様子。学生部内のミーティングスペースでも感染防止パネルが設置されている。

八木:現在、学内全体として、どのような感染症対策を実施していますか?

小林さん:従来通り神山ホールでのマスク着用チェックと検温、手指消毒を実施し、COCOAのインストールを呼びかけていますが、食堂では食事の際の飛沫感染対策が重要になりますので、現在は「黙食」「個食」の推進に力を入れています。黙って一人で食べる、ということですね。

「黙食」奨励のプラカード。食堂の巡回では、学生アルバイトが活躍しています。
具体的には、食堂の椅子を間引いて密を避けられる環境作りをしています。また混み合う12時から13時まで、職員と学生アルバイトが「黙食」プラカードを持って注意喚起を行っています。
その他には、机の上にアクリル板を設置して飛沫を防止しています。透明の仕切りだとどうしても顔が見えて会話が発生してしまうので、不透明のビニールをかけるなどしています。
真理館1階の様子。

高松:学生側はどんなことに気を付ければいいでしょうか。

小林:そうですね。環境作りだけでは足りないので、感染症から身を守るのは自分だという意識を持ってほしいです。見回りをしていると、密になっていたり、椅子を並べ替えて食べた跡を見つけたりすることもあります。 曜日によって混雑具合は違いますが、現在(2021年6月)は大学内の飲食店が一部休業中で、その分飲食スペースにゆとりがあるので、密にならないように利用してください。

八木:詳しく教えていただけますか。

小林さん:現在営業しているのは、並楽館2階のMIYAKO製麺と1階のらーめん壱馬力。それと真理館のすき家、キッチンサン、スガキヤ、神山ホール4階のラウンジふるさとの6店舗です。休業中の店舗の飲食スペースで食べることもできるので、積極的に「黙食」「個食」に取り組んでほしいです。今のところ、10号館1階のはんなり食堂は人が少なくて穴場ですよ。
あと、お昼に天地館1階にすき家のテイクアウト販売もありますので、こちらもぜひ。

高松:はんなり食堂が空いているのは知らなかったので、行ってみます!

はんなり食堂の様子。密を避けて食事をすることができる。

感染症を対策するための基本をおさらいしよう

小林さんがお話してくださったように、感染症対策には学生一人一人の行動も重要です。皆さんもマスクの着用や3密の回避、小まめな手洗いなどを心がけているはず。しかし、正しいやり方に自信がある人はどれくらいいるでしょうか?
そこで感染症対策行動の基本をおさらいするべく、雄飛館4階にある保健管理センターを訪れました。お話をしてくださったのは、保健管理センター所長の東(ひがし)あかね教授(保健診療所長、共通教育推進機構教授)です。記事の最後に正しい手の洗い方とマスクの使い方を動画で紹介しているので、ぜひご覧ください。

東教授:こんにちは。さっそくですが、ちょっと手を洗ってみてください。

手洗いの様子を観察する東あかね教授(写真右)。突然のチェックに学生広報スタッフは緊張気味。

瀬戸:どうだったでしょうか。

東教授:合格です!きちんと洗えていました。手洗いの基本は次の4点です。

  1. 30秒以上の時間をかける
  2. 手のひらだけでなく指、指の間、手首も洗う
  3. 物によく触れる親指は特に念入りに
  4. ペーパータオルで水滴をしっかり拭く

伊藤:今度から心の中で歌を歌いながら手を洗ってみます!

東教授:次に2メートルの対人距離の確保(ソーシャルディスタンス、フィジカルディスタンス)についてですが、これを持って立ってみてください。

東教授お手製の対人距離(2メートル)の目安となるガイド。「リボンを結び合わせただけ。皆さんも作ってみてください!」と東教授。

瀬戸:思ったより長く感じます!

東教授:この距離が保てない場所ではマスクが必要です。

瀬戸:マスクの素材には不織布、布、ウレタンなどありますが、どれが良いでしょうか。正しい付け方も知りたいです。

東教授:飛沫を防ぐ効果が高いのは不織布です。ひだが下向きになる方を外側にして、真ん中で横半分に折り、顔の形に沿うようワイヤーに跡をつけてから装着します。大事なのは、鼻からあごまでしっかり隠すことと、マスクの表面に触れないことです。

伊藤:マスクの位置を直すときに、表面をつい手で触る癖がついているかもしれません…。

東教授:マスク表面にウイルスがついている確率が高いので、紐を触るようにしてくださいね。

瀬戸:ジョギングが趣味なのですが、走る時もマスクをした方が良いのでしょうか。

東教授:運動中にマスクをしたら息苦しいでしょう。した方がいいと思うのは、どうして?

瀬戸:していないと、周りの人の目が気になります。

東教授:周囲に人がいない状況を保てるなら、運動中は外した方がいいですよ。酸素が脳や体に循環しないのは良くないです。
感染症対策に大切なのは、「感染の仕組みを理解し、状況に応じて正しく判断・行動すること」です。ウイルスは唾液にたくさん含まれていて、会話すると飛沫と一緒に飛び散ります。だから2メートルの対人距離が必要ですし、自分の飛沫を抑えつつ他人の飛沫を防ぐにはマスクが必要です。ウイルスが手指を経由して目や鼻や口から侵入する恐れがあるから、手洗いの徹底が大切なのです。
どんな場面が危険かを理解していれば、マスクを外しても良いタイミングも分かるはずです。

伊藤:なるほど!


後編では大学生活で気を付けたい場面と、行動を変えるためのポイントを紹介します。

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