2020.06.01

特集

幻の令和2年度の入学式、学長インタビュー!~入学式は学長からの最初の授業~

京都産業大学の大城光正学長と、学生広報スタッフの岡田 和佳奈さん(左)、千石 里絵さん(右)。本館にある学長室で。

大学生にとって、一番初めの一大行事であり、たった一度しか経験することのない入学式。それにもかかわらず、緊張と初めて経験することの連続で「気づいたら入学式が終わっていた」「大事な話を聞き逃してしまった」となってしまった人は多いと思います。そんなみなさんに、どんな入学式だったのかを思い出してもらうため、そして新入生には、そうなってもらわないためにも、今まで秘密にされてきた入学式の裏側に私たち学生広報スタッフが迫ります!

…と元気よく書きましたが、実は!なんと、今年は新型コロナウイルスの影響で、令和2年度の入学式は中止になってしまいました。この取材は、入学式の中止が決まる前に行われたものです。

残念ながら幻となってしまった入学式、新入生のためにどんな言葉が準備されていたのでしょうか?
入学式で新入生を最初に迎えてくださるはずだった、京都産業大学の大城光正(おおしろ・てるまさ)学長にインタビューを行い、入学式の告辞に込められた学長の思いなど、たくさんのお話を伺ってきました。
(担当:学生広報スタッフ 岡田 和佳奈・千石 里絵)
※この記事は2月中旬に取材したものです

実は4回も行われている!?京都産業大学の入学式

令和元年度(2019年度)の入学式の様子。京都産業大学特有の厳かな雰囲気

今まで私たちが経験してきた高校までの入学式は、全校生徒が一堂に集まり行われるものだったと思います。しかし、すべての学部が一つのキャンパスに集まっている京都産業大学では、なかなかそういうわけにはいきません。なんと、京都産業大学の入学式は2日間行われるうえに、午前と午後に分けて1日に2回ずつ、つまり計4回も行われるのです!

また、大城学長によると、入学式が行われる神山ホールの収容人数は約1600人と限られているため、式ごとの学部の組み合わせはそれぞれの学部の人数を考慮して決めているそうです。具体的には、人数の多い文系学部と人数の少ない理系学部を組みあわせて、神山ホールに収まる人数にします。

例を挙げてみましょう。経営学部の入学定員は670人です。そして、近年ではご家族が参加することも多いため、新入生に加えてご家族が2人来ると仮定すると、1学部だけで2010人が参加することになります。
すでに人数オーバー…。そのため、学部の組み合わせは重要です。
私たちの知らないところで、入学式にはこのような工夫がされているのですね!

ちなみに、卒業式は入学式より1回減って、3回行われるそうですよ。理由は「ご家族が、入学式ほど来られない」ためだそうです。

告辞に込められた学長の思いとその裏に隠された苦労

告辞への思いを熱く語る大城学長。過去に告辞で話したテーマも一覧で記録して、残してあるそうです。

大城学長が入学式のために準備するもののひとつに、学長から新入生へ向けたお祝いの気持ちを表す「告辞」というものがあります。大城学長は、告辞を「学長が新入生に行う最初の授業」とおっしゃっており、必ず新入生に伝えたい核の部分は、毎年欠かさずに話し続けておられるそうです。

私たちがインタビューから感じた、告辞に込められた学長のもっとも印象的なメッセージは、「高校までの学びと大学からの学びは全く違う。だから、大学では多面的に物事を見ることができる人に成長してほしい」というものでした。
「高校までは答えがあることが前提だったけれど、大学での学びは答えがないものを追い求めなければいけない。そのため、多面的に物事を見る力を身につけることが大事になってくる」という言葉は新入生だけでなく、在学生である私たちにとっても、心に留めておきたい言葉ではないでしょうか?

また、大城学長は、告辞の中で自身の個性を出すために、自身の研究分野である言語学や、時事ネタを取り入れるようにしているそうです。しかし、毎年告辞の内容を変えることには、とても時間をかけておられるようです。毎年だいたい12月、1月という早い時期から、今年はどんな事を話に取り入れようか考えていらっしゃるそうですよ!

ちなみに、4回もある入学式に出席する先生方のことも考慮して、告辞を2パターン準備しているそうです。
今回、入学式そのものは中止になってしまいましたが、新1年次生には、大城学長の新入生に伝えたかった思いをしっかりと受けとめてもらいたいと思います。

学長はみんなの応援団!みなさんのチャレンジを応援します!

学生に届く言葉で熱く話してくださる姿は、まさに「応援団!」。学長のイメージが変わりました。

最後に、学長から新入生へのメッセージを紹介したいと思います。
「大学生になると、今までの経験を一度リセットして、新たなスタートを切ることになります。まだ、みなさんにはいろいろな可能性があるので、自分で限界を決めることなく、やれないことはない!と思っていろんな事にチャレンジしてほしいです。学長はみなさんの応援団です!決まったレールが敷かれていない大学生活のなかで、みなさんの主体的な活動や、チャレンジを応援しています」

大城学長が担当する授業は1コマしかなく、学生が学長と話す機会はなかなかないため、今回の取材はとても貴重な機会となりました。別れ際には、「また取材にいらっしゃい」と言ってくださいました。お忙しい中、取材に応じていただきありがとうございました!

取材を通して、私たち学生が気づいていないところ、見えないところで、多くの先生や職員の方々に見守られて大学生活が成り立っていることを実感しました。新しい学年での生活が始まるこの季節、学長という応援団に支えられながら、いろんなチャレンジをしてみましょう!

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