2025.04.11
キャンパスライフ来年、新たな後輩が誕生!「アントレプレナーシップ学環」とは?

2026年4月に新しい学部相当の「アントレプレナーシップ学環※」が誕生します。アントレプレナーシップ(起業家精神)とは、社会問題を見つけ、解決のためのアイデアを考え、ビジネスとして実体化することに挑戦・行動していく精神・姿勢のこと。そんな新しい学環の教育内容について、学環長に就任される予定で、現在は法学部教授の中谷 真憲(なかたに・まさのり)先生にお話を伺いました。
※設置構想中。内容は予定であり、変更が生じる場合があります。
Index
「アントレプレナーシップ」はどんな意味ですか?
「アントレプレナーシップ」という言葉を直訳すると「起業家精神」ですが、起業家だけに必要なものではありません。「アントレプレナーシップ学環」では、変化の時代にこそ求められる「コト(事業)起こし」のための専門知識と、そのための精神、当事者意識を育むことを目指します。すなわち、「起業家」の育成だけでなく、家業など既存の事業の革新や、社内での新規事業の立ち上げに挑戦していく人を育成します。現実社会に飛び込み、自ら社会問題を見つけ、課題解決にチャレンジし、他者を巻き込みながら行動する。「新しいことをやりたい!」と思っている人が存分に学ぶことができる学環です。
「学環」は「学部」とどのように違うのですか?
どちらも、4年間の学びで学士号を授与されるという点では同じですが、学部は一つの学問体系からなることに対して、「学環」は複数の学部の教育を横断する「学部等連係課程」という違いがあります。学びを環のようにむすぶことから「学環」と呼びます。社会問題の解決や、新たな事業創出には、経営・商学だけでなく、関連する法的な知識、社会課題を探究するための知識も必要でしょう。このための分野横断型教育に最適な新しい大学教育の形態です。一拠点総合大学だからこその教育と言えるでしょう。

経営学・法学・現代社会学の関連知識を分野横断で学びます。

経営学・法学・現代社会学の関連知識を分野横断で学びます。
1学年30人と少人数制。選択できる講義の約半分は座学で、しっかり知識を身に付けていきます。もう半分は実務家教員が伴走しながら、仲間と共に自分のビジネスを進めていく、自走型の演習です。教室と社会とを往復しながら、実際にビジネスのタネ探しや事業考案など、実践的に学びます。
ただ、「起業」はアントレプレナーシップ学環の卒業要件ではありません。各自がビジネスを探究・企画して、その実現に向けて挑戦する、そのチャレンジや試行錯誤の過程を評価します。卒業後は、起業はもちろん、企業・組織への就職、事業継承(家業継承、第二創業)などにも進路が広がります。
ただ、「起業」はアントレプレナーシップ学環の卒業要件ではありません。各自がビジネスを探究・企画して、その実現に向けて挑戦する、そのチャレンジや試行錯誤の過程を評価します。卒業後は、起業はもちろん、企業・組織への就職、事業継承(家業継承、第二創業)などにも進路が広がります。
他学部の学生も学環の授業を受けることはできますか?
もちろんです。新たに開講する講義科目の多くで、他学部の学生も受け入れる計画です。
本学は、文系・理系10学部、約15,000人の学生が学ぶ一拠点総合大学です。この利点が生きます。
そもそも起業家精神を磨くには、学部・学環を超えた仲間と触れ合い、情報交換し、さまざまな気付きを得て、行動していくことが大切です。多様な学部の学生たちと一緒に学ぶことができるのが、ワンキャンパスである本学ならではのメリットです。
学環にはどのような先生がいらっしゃいますか?
3つの学部の先生方が多数関わりますが、学環の主担当としては、私、中谷が法学部とアントレプレナーシップ学環を兼任。経営学部教授の具 承桓(グ・スンファン)先生も兼任されます。他に情報理工学部 准教授の伊藤 慎一郎先生が移籍されるなど、理系・文系の先生方がそろいます。外部のゲストとしては、卒業生の起業家や産業・経済界の方など、豪華な講師の方々を招く授業を予定しています。

私も具先生の講義を受講したことがあります。意欲的な学生が多く、刺激を受けました!
全学部・全学年を対象とする正課教育「アントレプレナー育成プログラム」ですね。私も授業を担当していますが、年々、学部に関係なく起業志向の学生が増えていると実感します。2026年度からは、「アントレプレナーシップ学環」の新入生もその授業を受講します。
また、「イノベーションセンター」が主催する企画・創発・共創スペース「Innovation HUB」や、地域や社会人の方と出会うことができる「町家 学びテラス・西陣」を通じて、どの学部生もアントレプレナーシップを学んで実践することができます。そうした交流の機会をどんどん活用してください。
また、「イノベーションセンター」が主催する企画・創発・共創スペース「Innovation HUB」や、地域や社会人の方と出会うことができる「町家 学びテラス・西陣」を通じて、どの学部生もアントレプレナーシップを学んで実践することができます。そうした交流の機会をどんどん活用してください。

在学生としても学環新設が楽しみになりました!
学部・学環に関わらず、新しいことにチャレンジし、世の中を面白くする「コト(事業)起こし」の精神を持った人を育成するのが本学の伝統です。本学の創設者・荒木俊馬先生が世界レベルの総合大学を構想し、実現に向けて奔走した精神こそ、アントレプレナーシップの原点です。失敗を恐れずに様々なことに挑戦し、本学の原点である起業家精神を身に付けて、「これからの時代をワクワクしながら生きる力」「自分の人生をデザインする力」を大学の4年間でぜひ培ってほしいです。
また、学環の新入生にも、学部の在学生にも、より良い学びを得るために、「情報の質」を上げることを意識してほしいと思います。肉体は体にいいものを摂取して筋トレをすると筋肉がつくように、脳も良い情報を得てそれを活用することで知識となります。まずは、自分が日々触れている情報を、科学技術や社会の動向など、世の中の動きが分かるものに意識的に変えていくことをお薦めします。
また、学環の新入生にも、学部の在学生にも、より良い学びを得るために、「情報の質」を上げることを意識してほしいと思います。肉体は体にいいものを摂取して筋トレをすると筋肉がつくように、脳も良い情報を得てそれを活用することで知識となります。まずは、自分が日々触れている情報を、科学技術や社会の動向など、世の中の動きが分かるものに意識的に変えていくことをお薦めします。
アントレプレナーシップ学環は、30名という少人数ならではの贅沢な教育、先生方からの手厚い指導を受けられるという恵まれた学修環境であると感じました。少数精鋭の新入生が、今後、本学にどんな風に影響を与えていくのか楽しみです。
また、書ききれなかった中谷先生からのメッセージで、「勉強を『自分ごと』として捉え、主体的に学ぶことで、ワクワクしより楽しく学ぶことができる」という言葉が印象に残りました。今後、私も主体的に学んでいきたいと感じました。
また、書ききれなかった中谷先生からのメッセージで、「勉強を『自分ごと』として捉え、主体的に学ぶことで、ワクワクしより楽しく学ぶことができる」という言葉が印象に残りました。今後、私も主体的に学んでいきたいと感じました。