厚生労働省×学生 年金制度について考える
2021.12.07
京都産業大学経済学部では、一般的な大学よりも早く2年次の秋学期からゼミ活動がスタートし、担当教員の指導の下で実践的に学びます。
このたび「日本の金融・資本市場」をテーマに学んでいる西村 佳子教授(専門:金融論)のゼミが、厚生労働省年金局総務課 年金広報企画室所属の田中 奈緒子氏を講師に招き『年金制度』について考える講義をオンラインで開催しました。この講義は広島県立大学の学生と合同で40名あまりの学生が参加して行われ、後半には座談会を開き年金について深く考える機会となりました。
(学生ライター 外国語学部3年次 瀬戸 うた)



講義の最後には、公的年金制度の未来について、人口動態や経済の動き、労働市場など予測できることに「みんなで」考えて対処していくことが必要だと強調されました。厚生労働省としても、将来のための方策を考えており実現に向けて取り組んでいると、担当者として思いを語られました。
講義後には、参加者が3グループに分かれ、厚生労働省年金局の方々との座談会の時間が設けられました。サラリーマンの妻等が加入する3号年金制度について、また、年金制度のモデル世帯がサラリーマンと専業主婦世帯であることの妥当性など、現在の年金制度に関わる鋭い質問がたくさん出されました。その他にも、年金制度に関する理解を深めるために、参加者が積極的に発言したため、予定時間を少し超過するほどでした。厚生労働省からは若手職員も参加しており、入省前後で年金への考え方が変化したかどうかなど、率直な意見を伺う場面もありました。
最後に厚生労働省年金局の方々から「年金制度についてしっかりと勉強されていて、深く考えていることが伝わりました」とねぎらいの言葉が送られました。
今回は私たちの生活に深く関わりのある年金制度について学ぶゼミを取材しました。厚生労働省年金局で働く職員の方々から現状や将来のことを聞くことができ、座談会では専門的な話を聞くことができ、ゼミ生にとって貴重な経験になったのではないかと思います。