【国際関係学部】学部の学びを超えて活躍する4年次 大塚 初音さんを取材しました!
2023.01.17
学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、「フィンランドの教育制度とエシカル消費の実態調査」をテーマにフィンランドを訪問し研究を続けている、国際関係学部3年次の大塚 初音さんにお話を聞きました。

「国際関係」に興味を持ったきっかけを教えてください
中学生の時に、授業で「発展途上国」と呼ばれる国の存在を知りました。十分な食事を取ることができず痩せ細っている子どもの写真を見て、大きな衝撃を受けました。
当時私は学校の人権委員会に所属しており、3年次には委員長を務めていました。活動を通して人権を大切にする心や、助け合う心の大切さをより深く実感していました。
それ以来、世界で起こる問題を解決するために、自分にできることはないかと考えるようになりましたが当時は募金くらいしかできることが思いつきませんでした。この経験が「知らない世界の現状をより知って、問題の解決策や自身が起こせるアクションを見出したい」と考えるきっかけとなりました。
今、注力している取り組みは何ですか?




その取り組みに参加(応募)したきっかけ・動機を教えてください。
きっかけは、昨年度に行った自身の二つの研究です。
一つ目は、専門科目「インディペンデント・リサーチ」で行った「学校環境における多様性の尊重」という研究です。事例としてフィンランドの教育環境について調べ、他人との比較より個人の成長を大切にする教育や、自由な髪型や髪色が容認され個性が大切にされている環境に感銘を受けました。
二つ目は、所属ゼミにおける「学校教育におけるエシカル消費の普及」という研究です。エシカルな意識を養うために学校教育が重要な役割を果たしているという仮説を立てて研究を進め、そこでもフィンランドの事例を挙げました。
これらの二つの研究を通して、実際に現地へ行き、教育環境を見てみたいと思うようになりました。
また、フィンランドはオーロラや白夜が有名で、自然が豊かな国ということもあり兼ねてより憧れを抱いていました。いつか必ず訪れたいと思っていたため、これを機に自身の夢が叶えられると考えました。
参加して、ご自身にとってプラス(成長)につながったこと、気づきは?
一つ目は、「百聞は一見に如かず」を再認識できたことです。日本では「フィンランドでは宿題がない」という話はよく耳にしますし、文献を調べていく中でも目にしました。しかし実際に現地で話を聞いたところ、宿題を出す先生も多いそうです。また、私はフィンランドの教育やエシカルに対する動きは模範的で、日本も何か参考にできることを探したいという気持ちで渡航しました。もちろん日本でも取り入れたいと思うほど理想的な部分もありましたが、日本も日本でいいところがあるという事実も知ることができました。日本にいては気づけなかったことだと思います。第三者から聞いた話やインターネットの情報を鵜呑みにするのではなく、それも含め自分で実際に目にする、現地に足を踏み入れることによって、物事は本当に理解できるのだと感じました。
二つ目は、チャレンジ精神を大事にすることができたことです。英語が流暢ではなく、ひとりで海外へ行ったこともない私にとって今回の渡航は一大決心でした。「多くのことに挑戦し、常に吸収し、成長したい。そして新しい自分に出会いたい」私は大学生活を送る上で、この気持ちを大事にしてきました。渡航に対して大きな不安を抱えていましたが、3週間が終わってみると、慣れない環境でひとりで生活できたこと、現地の食材で料理をしたこと、交通機関を使うことができたことなど、小さな成功体験がたくさん生まれていました。そしてそれらは、「やればできる!」という大きな自信に繋がりました。この体験は今後も私のチャレンジを後押ししてくれると思います。


国際問題を考えるうえで、普段から心がけていることはなんですか?

今の活動をとおして、今後の抱負、また将来に繋がること・繋げたいことは?
4月から社会人になります。国際関係に直接関わるお仕事ではありませんが、培ったチャレンジ精神を大事にし続けたいと考えています。
国際関係学部生として過ごすことができるのは残り数カ月。多角的な視点で問題について考え、ディスカッションし、悔いのないよう最後まで学んでいきたいです。