Get Ready!! for「むすぶ人」WORKING
みなさんは将来、どのような社会になると思いますか?
今はまだイメージがわかないかもしれませんが、
社会がこれから大きく変わっていくと予想される中で、
技術を活かして豊かな働き方を創っていくのは、他でもないみなさんです。
まずは未来を変えるキーワードを知り、未来の働き方を考えてみましょう。
【アイ・オー・ティー】
「Internet of Things」の略で、
さまざまなモノがインターネットに接続されることや、
それが実現した社会のこと。
【エー・アイ】
人工知能のことを指し、コンピュータが人の言語を理解したり、
ビッグデータの分析などを通じて成長したりする技術。
【ロボット】
ヒトでは時間を要したり、困難な作業を効率的に行う。
高齢者支援など、幅広い分野での活躍が期待される。
【イノベーション】
新しい技術や独創的なアイデアなど、
社会に良い影響を与えるモノ・コトをうみだすこと。
社会が発展していくと働き方は今後どのように変わっていくのだろう?
4つのカギがもたらす未来を予測し、「むすぶ人」としての活躍を目指そう!
スマートフォンなどの通信機器に限らず、私たちの身近にあるテレビやエアコンといった家電製品はもちろん、あらゆるモノがインターネットにつながっていき、自動制御や遠隔操作などが可能になります。自動運転システムもその一つで、自動車に搭載されたセンサーから得られる情報をもとに動作してくれます。通勤は自動運転が当たり前、という時代がいつか到来するかもしれません。
AI(人工知能)の技術が発展すれば、ビッグデータと呼ばれる膨大な情報の収集や分析作業を効率的に行えるように。必要な情報が必要な時に得られるようになり、これまでの働き方を大きく変えてくれる可能性を秘めています。その一方で、最適化された情報をどう活用するか思考し、判断する力が今後さらに求められるでしょう。
工場などではロボットが複雑な作業を担当したり、ヒトと一緒に協働したりしています。今後ロボットの活躍範囲は工場のような限られた空間だけでなく、一般家庭や街中にもさらに広がっていき、日常的にロボットと一緒に行動するSFのような世界が実現するかもしれません。また、ロボット技術の発展により、高齢者の荷物持ちや子供の通学見守りなど、これまでは実現が難しかった新サービスがうまれると予想されます。
IT技術の発展によって仕事内容も変化し続けていますが、多種多様なニーズがまだまだ取り残されています。そこで必要になるのが、イノベーション。新たな技術をもとにこれまでにない発想をうむことができれば、経済の発展や社会課題の解決などが加速するはずです。例えば「ドローン宅配」のような個別のニーズに対応する新ビジネスがうまれることで、一人ひとりの生活の質も高まっていくと考えられます。
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林 茉貴 さん
コンピュータ理工学部 3年次生
(愛媛県立松山南高校出身) -
橋本 泰成 さん
経済学部 3年次生
(愛媛県・済美高校出身) -
岩崎 星奈 さん
外国語学部 3年次生
(京都府・京都産業大学附属高校出身)
変わっていく働き方について、
どのようなイメージを持っていますか?
林:AIに代表されるように、IT技術はすごい進化を遂げていますよね。身近なところで興味があるのは、IT技術を活用した「在宅勤務」。自宅にいながら効率良く働ける環境が今後増えてくるのかなと思ってます。
橋本:私は今、井手応援隊として地域活性化プロジェクトに参加しています。そこで感じるのは、実際に会うことで初めて理解できることも多いということ。在宅勤務といった働き方も必要だと思うけど、私自身は人と直に接する仕事をしたいなと思います。
岩崎:私の場合はアルバイトでの経験ですが、個人、個人が責任を持って仕事に取り組んでいます。チームとして成果を出すことが求められ、そのためには、密な連携を求められることが多いんです。自分のことはもちろん、周りが遅れていたらサポートするとか。そういう意味では、個人とチームのバランスはこれからもすごく大事だなと実感しています。
林:お互いの連携は確かに重要だと思います。今後、技術の発展などにより、もっと連携が容易になるシステムみたいなものが出てくるかもしれませんね。
岩崎:在宅勤務が良いか悪いかという話ではないですが、子供がうまれた時などは、「時間」を自由に使える工夫も必要ですよね。
林:よくニュースなどでも、育児や介護と仕事の問題が取り上げられたりしています。そう考えると、今よりもっと、柔軟な働き方が必要なのかも。
岩崎:働く時間帯を自由に選べたり、時短勤務がもっと浸透したりすれば良いなと思います。それぞれに合った働き方を、豊富な選択肢の中から選べるってことが大事なのかもしれません。
橋本:教育現場では部活動に関する勤務時間が課題になっているということも耳にしますが、もっと効率的に働ける環境という視点が必要なのかもしれません。
林:社会の変化を待つのではなく、自分たちが主体となって、社会を変える働き方ができれば、一番良いですね。
新しい働き方を通じて、
どんな社会をうみだしたいですか?
橋本:確かに、働く環境や会社の制度って働き方にすごく影響がありますよね。でも、それって会社が全て決めることなのかな・・・。実際に働く私たち自身の意識も変えていかないといけないのかなとも思いますがどうですか?
岩崎:こういう働き方の方が、会社にも、社会にも良いとちゃんと発信することは必要ですよね。私は外国語学部なので、海外の方と話す機会も多く、本当にいろいろな考えの人がいます。そうした一人ひとりの「違い」を受け止めながら、誰もが働きやすい環境にしていくことが必要なのかも。
林:こうやって未来のことを一緒に考えることでも、新しい働き方が生まれるのでしょうね。
橋本:自分たちから動いていくことってすごく大事なことですよね。もちろん、いろいろな意見や考え方を聞きながらみんなにとって良いと思える答えを探していく。京都産業大学には「むすんで、うみだす。」という考え方があるけれど、周りの人たちを巻き込みながら行動していくことが、結果として自分自身の成長にもつながっていくのかなと思っています。
今後は少子高齢化による労働力人口の減少問題の解決も視野に入れた働き方も重要になるだろうし、働き方の制度と同じくらい、働く人同士のコミュニケーションがさらに重要になってくるんだと思います。
岩崎:そうですね。数十年後になくなる仕事はあるかもしれませんが、「ヒト」が働かなくなることはないと思うので、将来の働き方を考える時に、今までにない新たな価値をうみだす姿勢がすごく重要なんだなって感じました。
林:IoTが進んで全てのモノがつながり、さまざまな情報やデータが蓄積されると、それらを活用した社会は大きく変わっていくと思います。その一方で、AIをはじめとする技術を活用するのは、やはり「ヒト」なので、人間関係がこれからも大切であることは言うまでもありません。互いに尊重し合い、一人ひとりが快適で活躍できる社会をうみだしていければ良いなと思います。