年に一度の学園祭!【2023年神山祭レポート】注目の模擬店・部展にインタビュー

文化祭のフォトブースで撮影する学生広報スタッフ

11月4日(土)から11月6日(月)にかけて本学で第58回神山祭が開催されました。今年のテーマは「No Limit!」。参加された皆さんは、非日常を体験できましたか? あるいは、「実は行きたかったけど行けなかった」という人もいるのではないでしょうか。そこで、私たち学生広報スタッフが体験してきた神山祭の様子をレポートしたいと思います。

No Limit!学生広報スタッフが模擬店や展示をレポート

模擬店の様子
神山祭を彩るのに欠かせないのは何といっても模擬店です。今年出店された模擬店は52店舗!たこ焼きやフライドポテトといった軽食をはじめ、クレープやホットケーキなどのスイーツも充実していました。想像するだけでお腹がすきそうですが、ここでは広報スタッフ一押しの模擬店を2店舗紹介したいと思います。

インドネシアの家庭料理が味わえる「ソトアヤム」

外国語学部インドネシア語専攻 エディゼミナール3・4年次生の皆さん
外国語学部インドネシア語専攻エディゼミナールの3・4年次生によるインドネシア料理「ソトアヤム」。味はスパイスがよく効いた温かい鶏がらスープです。
ソトアヤムは、カレーのようなスパイスの味を感じるスープ
辛口が苦手だという人でも食べやすくアレンジされています。スープの中には、肉団子、春雨、キャベツ、玉ネギ、もやしが入っており、小腹がすいたときにはもってこいの一品。珍しい料理が気になったため、ソトアヤムを出しているエディゼミナールゼミ長の久保田 悠さんにお話を伺いました。
かわいいパネルでソトアヤムを説明してくれました。

インドネシアで、ソトアヤムは一般的なんですか。

ソトアヤムはインドネシアのどこのお店のメニューにもあるくらい、一般的な料理です。家庭料理としても親しまれています。

いつから準備を始められましたか。

8月頃にメニューを決めるところから始め、何度も試作を繰り返しました。

苦労したことは何ですか。

ソトアヤムを日本人向けにどのようにアレンジするか、に苦労しました。本場のソトアヤムはチキン入りの辛いスープなのですが、日本人が食べやすいよう試行錯誤し、辛すぎないカレー風味に仕上げました。

黒蜜きな粉と抹茶あんが決め手の「白玉団子」

経営学部伊藤ゼミナール2・3年次生の皆さん
続いてはスイーツです。「企業経営における会計の役割」をテーマに学ぶ経営学部伊藤ゼミナールの2・3年次生による白玉団子。子どもにも大人気で、多い日は460本も売り上げたとのこと。味は黒蜜きな粉と抹茶あんの2種類で、もちもちした食感が癖になり、そこにかけ合わさる黒蜜きな粉や抹茶あんが格別でした。ゼミ長の大西 一世さんにお話を伺いました。
ウサギの焼き印がかわいらしい。

白玉団子に決めた理由は何ですか。

経営学部の管理会計のゼミナールなので、楽しくやるだけでなく、きちんと売って利益を出すことも重視しました。今年は新型コロナウイルス感染症による制限がなくなり、人がたくさん来てくれるだろうということで、1個あたりの費用を抑えることができる団子を多く販売していく、という方針になりました。

白玉団子を作る上で工夫した点について教えてください。

トッピングは、観光地で流行している“インスタ映え”な団子を参考にしました。そのうえで、私たちのお店ならではの特徴として、一番上の白玉に大きなウサギの焼き印を入れています。味は、団子だけでもほんのり甘くおいしいのですが、その上からさらに黒蜜きな粉や白あんベースの抹茶あんをかけているので、甘党の人には特に喜んでいただいています。
黒蜜きな粉と抹茶あんの白玉団子

販売するために苦労した点はありますか。

どれくらいのお客さんが来るか予想がつかなかったので、材料の仕入れ量に悩みました。また、中心となって運営する3年次生の人数が少ないので、運営上でも大変でした。

関西の模型カルチャーを発信したい!「神山模型部」

屋内で開催された部展も見どころ満載でした。
神山模型部の皆さん
神山模型部の展示の様子。
まず訪れた「神山模型部」は2023年4月に発足されたばかりの新しい課外活動団体です。現在、19名で週に1回から2回のペースで模型を持ち寄って試作会を行っています。主幹はバンダイスピリッツが主催する「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP」で国内ファイナリストに選ばれたほどの腕前で、関西圏の模型部の中でも勢いのある課外活動団体です。主幹の三鬼 裕泰郎(みき ゆうたろう)さんにお話を伺いました。
「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP」のファイナリスト受賞の盾

制作にはどれぐらいの時間かかりますか。

個人差がありますが、素組だと1日〜1週間程度。そこから改造まで行う場合、平均1カ月ぐらいかけて作ります。長いものだと、1年かかるもこともあります。人それぞれ期間は違いますが、しっかり作りこむとなると相応の時間はかかります。
※素組(すぐみ)とは、説明書通りに無改造で組み立てること。

改造の規模はどれぐらいのものですか。

塗装や形状変更を主にやっています。対象年齢が低い模型だと、とがったパーツの先に「安全基準フラッグ」という丸い突起が付いていて、実際のデザインとは形状が違う場合があります。それを削ってより実際のデザインに近づけたり、塗装することで目に飛び込む情報量を増やしたりするのが改造の主なポイントです。上級者になるとプラスチックの板から可動パーツや武器などを作り出す人もいます。
神山模型部主幹の作品。細かい塗装や形状変更が施されている。

今後の目標を聞かせてください。

展示会や制作会を大事にしながら、関西圏の模型カルチャーを盛り上げていきたいです。2024年2月4日には、イオンモール北大路直結の京都市北文化会館で、学生を主体とした模型展を開催するのでぜひ来てください。

徳島県牟岐町で継続した活動を行う「現代社会学部 木原ゼミナール」

現代社会学部 木原ゼミナールの皆さん
次に訪ねた現代社会学部木原ゼミナールで、調理班の宮田 英作さんに話を伺いました。木原ゼミナールでは、徳島県牟岐町を対象に、町の魅力発信やフィールドワークなどに取り組んでいます。神山祭では、オリジナル缶バッジ作り体験や野菜スタンプ体験、ゼミナール活動紹介の展示をされていました。
木原ゼミナールの普段の活動の様子。

木原ゼミナールの活動について、簡単に教えてください。

木原ゼミナールは徳島県牟岐町と関わりながら「関係人口の創出」をテーマに学んでいます。具体的には、徳島県牟岐町の特産品を使ったゆずジュレやゆずジャムを販売したり、お米のパッケージを学生がデザインしたり、またイベントを開催したりしています。
缶バッジ制作に使った西陣織の生地の端切れ。

缶バッジ作り体験を企画した理由は何ですか。

昨年まで、西陣地域でマルシェを開催していたことなどから、西陣地域と深い関わりがあり、その縁から西陣織生地の缶バッジ制作をやってみることになりました。西陣織の美しい生地を使って着物を作る際に出る、たくさんの端切れ。この缶バッジ作り体験は、その端切れを有効活用できる方法の一つです。手軽に皆さんに楽しんでもらえて良かったです。

模擬店の優勝団体にインタビュー!

神山祭では模擬店・部展・ステージ発表など、多彩な企画が催されました。ここまでは学生広報スタッフが気になった模擬店や部展を紹介しましたが、ここからは数ある企画の中から、屋内外の模擬店で優勝した2団体を紹介します。普段の活動の他、企画を作り上げる上でのこだわりや苦労についてもお聞きしたので、在学生の皆さんはぜひ来年の参考にしてください!

【屋内No.1模擬店】「有志団体TONTA」(ワッフル)
 
「有志団体 TONTA」の皆さん。後列右から2番目が総括責任者(サークル長)の中島 楓基さん。

普段はどんな活動をしていますか?

「有志団体 TONTA」は、「スポーツを中心に全員が楽しむ」をコンセプトにワンチームで活動しています。現在、発足から2周年を迎え、たくさんの人に支えていただきながら、大運動会や旅行など充実した活動を行っています。

ワッフルで出店するにあたり、こだわったポイントはなんですか?

ワッフルは作るのに時間がかかるので、お客さんとボードゲームをしたり、謎解きをしたりと、待ち時間も最大限に楽しんでいただくことを意識しました。また模擬店内での飲食を可能としていたので、我々のカフェがゆっくりできる数少ない場所になれたのかなと思っています。

出店する中で苦労したことがあれば教えてください。

営業中は楽しいという思いが強く、苦労は特になかったですが、準備期間には説明会への出席や出店のためのテスト、書類提出などと重なって苦労しました。また、今回は2年次生を中心に準備から全部考えてもらい、団体の舵を取ることに慣れていない中、最後まで頑張ってくれました。新体制に向けて貴重な経験となったと思います。
最終日には模擬店内のテーブルクロスとしていた模造紙が訪れた人のコメントでいっぱいに。

営業している中でうれしかった言葉、やりがいを感じたことはなんですか?

ワッフルの模擬店が多い中、「ここのワッフルが一番おいしい」と言っていただけたときはうれしかったです。謎解きやボードゲームなどお客さんと楽しむ機会も設けていたので、そこで喜んでもらえているのが伝わったとき、やりがいを感じました。
また、模造紙をテーブルクロスにして、メッセージや絵を書いてもらう企画を実施しました。最後にはテーブルクロスいっぱいにメッセージが集まって、3日間の頑張りや積み上げてきたものを目に見える形で記念にできたことはうれしかったです。
(有志団体TONTA 総括責任者 経済学部3年次 中島 楓基さん)

【屋外No.1模擬店/部展賞3位】「文化団体連盟 天文同好会」(ベビーカステラ/部展)
文化団体連盟 天文同好会の皆さん

普段はどんな活動をしていますか?

季節ごとの星座について、一等星や関連する神話などを学んだり、望遠鏡で惑星の観察をしたりしています。また、星について興味を持ってもらうために、一般の人や小学生に向けたゲームやスライド作りなどを行っています。

ベビーカステラの模擬店で、他店と違った仕掛けがあったと聞きました。

模擬店でゲームを取り入れていました。購入時にお客さんにじゃんけんかサイコロを選んでもらい、じゃんけんの場合は、お客さんが勝つと料金が無料、引き分けで通常料金、負けで二倍の料金。
サイコロの場合は、勝つとベビーカステラの量が二倍で無料、引き分けでベビーカステラの量マイナス2個、負けで店員にベビーカステラをプレゼント、という仕掛けでした! 無料でベビーカステラを持っていかれることが頻出したのであまり売上には貢献できませんでしたが、お客さんが楽しんでくれたので良かったです。

部展も併せて行われましたが、工夫した点があれば教えてください。

部展ではプラネタリウム上映や脱出ゲームのほか、望遠鏡やカードゲーム、ライトアップした星座などの展示を行いました。こだわったのは、外観を作り込んで入りやすい雰囲気を作ることです!パッと見で楽しそう、面白そうと興味を引くように考えました。また、模擬店の割引券を配付することで集客を狙っていました。
外観にもこだわった部展

模擬店で苦労したことはありましたか?

時には焦げすぎや形の悪いものができて販売できなかったこと、じゃんけんやサイコロなど運要素の強いゲームを取り入れたため結果的に利益が出なかったことです。でも、いろいろなお客さんと盛り上がることができて楽しかったです(笑)。

やっている中でうれしかった言葉、やりがいを感じたことはなんですか?

神山祭でやりがいを感じたことは、部員の団結力をよく見られたことです。1年次生も2年次生も神山祭の期間中だけでなく、準備や片付けに積極的に協力してくれて本当に助かりました。天文同好会は神山祭が終わると代が変わるので、3年次生にとって最後のイベントになるのですが、問題なく任せられるほど成長を感じました。
(文化団体連盟 天文同好会 主将 法学部3年次 玉城 凪桜さん)

各団体への取材を通して、どの団体も訪れた人に目いっぱい楽しんでもらうため、さまざまな工夫を積み重ねていることが見えてきました。次の神山祭に向けて参考になればうれしいです。来年も楽しみです!

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