2023.01.16
カルチャー学生でも楽しめる!京都の老舗3選

歴史ある京都の街には、数百年以上前から続く老舗がいくつも存在します。しかし、老舗といえばどこか敷居の高いイメージを持ってしまいがちとの声も。今回は、学生でも訪ねやすい、香り・ご飯・スイーツのお店を紹介します。思いきって老舗に訪れて、ぜひ京都らしさを体験してくださいね。
心をほっとさせてくれる“香り”を見つけられる「香老舗 松栄堂」

お香には「お線香」のように火をつけるもの、「練香」のようにあたためるもの、常温で香る「匂い袋」などがあります。


しおり型のお⾹「ふみか 京小袖」は、財布やかばんに入れて使うこともできます。お金や物を取り出す度にお香の優しい香りをほのかに感じる事ができると、日々の生活が楽しくなりますね!
店内で気になる商品があればその場でお香を焚いてもらい、香りを試すこともできます。香木を焚いていただくと、優しい香りに包まれ、森の中にいるような感覚になりました。私はお香に馴染みがなかったので、お香の香りはもちろん、店内で見るものすべてが新鮮でした。とても素晴らしいお店なので、足を運んでみてほしいです。
情緒あふれる店内でいただくお蕎麦&コーヒーにも合う蕎麦菓子「本家尾張屋」



おすすめは、代表銘菓の「そば餅」。蕎麦粉使った薄い皮で小豆こしあんを包んだ饅頭です。蕎麦の香りとこしあんの相性がよく、素朴な甘みが口の中に広がります。
取材を受けてくださった、尾張屋の広報担当者によると「そば餅をトースターで3〜5分間炙ると、皮がパリッとして中のあんこはトロリ。コーヒーとの相性が抜群」とのこと。和菓子は日本茶と一緒に食べるもの、というイメージが覆されました!
住所:京都市中京区車屋町通二条下る
定休日: 1月1日・2日、火曜日
営業時間:11:00〜15:30(ラストオーダー15:00)※菓子販売のみ9:00〜17:00
HP:https://honke-owariya.co.jp
職人技が光る!見るも美しく食べてもおいしい和菓子「鍵善良房」
最後に紹介する老舗は、江戸時代の享保(1716年〜1736年)から続く和菓子屋「鍵善良房」です。四条本店は、京阪本線「祇園四条駅」7番出口から四条通を東に徒歩3分、花街・祇園の一角に店を構えています。店内には、民芸品がたくさん。重厚感ある、老舗らしい雰囲気です。
「鍵善良房」の名物は、江戸時代から変わらず愛される「菊寿糖」。シンプルな白い菊の形がかわいいです。口に入れると、ホロッととろけ、最高級の阿波和三盆の甘みが広がります。

実はこのとろける口溶けに、職人技が詰まっています。和三盆を木型に詰めるとき、押しが弱すぎると崩れてしまい、強すぎると口どけが悪くなってしまうのだとか。その日の湿度や気温によっても素材のコンディションが変わるので、至難の技だそうです。
鍵善良房の社長・今西善也さんにおすすめを聞くと、「上生菓子は1つ店頭販売価格450円〜。その時々の季節を表現しています。ケーキを買うような感覚で、和菓子を手に取ってみてほしいです」と話してくださいました。


住所:京都市東山区祇園町北側264番地
定休日:月曜日(祝日の場合は営業し、翌平日休み)
営業時間:菓子販売 午前9時30分~午後6時
喫茶 午前10時〜午後6時(午後5時30分ラストオーダー)
※ ラストオーダー時刻は混雑状況により変更する場合があります
HP:https://www.kagizen.co.jp
かつて都があった京都は、和歌や茶の湯などをはじめ、さまざまな文化が栄えてきました。そんな京都の長い歴史の中で、伝統を継承してきた老舗からは、洗練された魅力を感じました。今回紹介した3店舗は、学生でも手に届く価格帯のものもたくさんありました。この記事を機に、ぜひ足を運んでみてほしいです。