コロナ禍でも海外留学にチャレンジ!留学した学生にインタビュー

韓国に留学した新垣 亜美さん。ロッテワールドにて。

昨今コロナ禍によってさまざまな行動が制限されていますが、「留学」もその一つです。現在は留学の募集も再開され、今後留学を考えている学生も多いのではないでしょうか。
そこで今回はコロナ禍での海外留学に挑戦した二人の学生、約半年の韓国留学を終えた外国語学部アジア言語学科韓国語専攻 3年次 新垣 亜美さんと、現在もドイツに留学中の外国語学部 ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻 4年次 古閑 雪美さんに取材しました。

【韓国留学】オンライン授業が多いからこそ、対面で話す機会を自分でつくる

韓国のカフェにて。

——韓国ではどんな留学生活を過ごしましたか。

今年の2月から7月まで、韓国の慶煕(キョンヒ)大学に留学していました。クラスや寮では日本人留学生が多い環境で、大学では観光学部に所属し、動画コンテンツの授業で観光事業の宣伝動画を制作しました。その他にも、余暇文化についてや余暇と社会の結びつきについても学びました。

——韓国語に興味をもったきっかけや、 留学を目指した理由を教えてください。

高校生の時にK-POPを好きになって、独学で勉強し始めたのがきっかけです。「もっと勉強して、好きなアイドルが話す言葉を理解できるようになりたい!」と思うようになり、大学で韓国語専攻を選びました。ネイティブの方が話す言葉のニュアンスを理解する力をつけたくて、留学には入学前から行きたいと思っていました。

慶煕大学キャンパスの様子。

——留学準備期間はどんなことをしましたか。

昨年の9月頃に交換留学の募集を知り、親とも相談しながら、留学費用のためにたくさんアルバイトをしました。その時点で語学力などの応募資格は満たしていたので、後はとにかく韓国語に触れるようにしていました。入学許可申請の書類が複雑だったり、ビザの発行が遅れるなど、コロナ禍での留学はやはりイレギュラーなこともありましたが、無事に留学できて良かったです。日頃から韓国のコロナ情勢を調べ、SNSでニュースをチェックするようにしていました。

——留学先での勉強方法について教えてください!

授業は基本すべてリアルタイムかオンデマンドでした。その分、カフェでチームプロジェクトのための会議を行ったり、授業以外でもバディである韓国人学生と出かけたりして、対面で話す機会を作るようにしていました。

——留学中楽しかった思い出はありましたか?

共通の話題として、日本のアニメの話ができて楽しかったです。またヨーロッパから来た留学生も多く、それぞれの国の話を聞くことができました。とてもフレンドリーに話すことができて、留学生活全体を通し、楽しい思い出がほとんどです!

仁川(インチョン)駅にて。

——苦労したことや、予想と違ったことはありましたか?

動画を作成するチームプロジェクトでは、韓国人学生が活発に意見を交わす中で、積極的に討論に参加できなかったことが心残りです。後は、留学先で出会った学生が意外と多国籍で、英語で会話する場面が多々ありました。大学で英語は勉強していたものの、やはりネイティブの方々と話すにはかなりの努力が必要だと実感。「もっと英語を勉強しておけばよかったな」  と感じました。

——留学を通して学んだことを教えてください。

積極的に行動できるようになったことが一番大きいです。留学中はとにかく挑戦の連続でした。日本語でもやったことのない資料作りなど困難もありましたが、積極的に取り組んだことで韓国の担当教員の方から高い評価をいただけました。自分の可能性を低く見すぎず、興味を持ったことに素直に行動できるようになったと思います。

——将来の目標はありますか?

もっといろいろな場所に行ったり、多くの人とコミュニケーションを取ったり、やり残したことがまだまだ多くあるので、今回の留学を生かして、ワーキングホリデーなどにも挑戦したいです!
※ワーキングホリデーとは、外国で就労しながら半年~1年滞在できる、青少年を対象とした制度。

——外国語を学びたい学生に、勉強や留学についてアドバイスをお願いします!

私の場合は韓国語と日本語の字幕を一緒に出して、好きな曲の歌詞動画やドラマをよく観ていました。自分の好きなものを使って外国語に耳を慣れさせることが大事だと思います。留学したいけど不安という方も多いと思いますが、留学は自分を変えるきっかけにもなります。留学に興味があるならぜひ挑戦してください!

【ドイツ留学】1人暮らしは寂しいこともあるけれど、ドイツ語に囲まれた環境が嬉しい!

ドイツでカヌーを楽しむ古閑 雪美さん。

——古閑さんは現在ドイツにおられますが、どのような形で留学していますか。

今年の3月からドイツの北部にあるグライフスヴァルト大学に留学しています。ドイツの中心部からは離れた、自然いっぱいの地域で、日本人もあまり見かけません。現在は1年間の交換留学という形ですが、試験に合格すると大学に正規入学をすることができるので、大学ではその試験に向けた授業を受けています。ドイツ語の文章を読んだり書いたりしています。

——ドイツ語に興味を持って、留学するまでの経緯を教えてください。

中学1年生の時に水泳をしていて、結果がうまく出ずに落ち込んでいたところ、母が薦めてくれたオーストリアのウィーン少年合唱団の動画を見て心から感動しました。歌詞はすべてドイツ語なので「歌っていることを理解したい」と自然と興味が湧いてきて、学び始めたのがきっかけです。本学に入学してからはドイツ語を学ぶのがますます面白くなり、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川の、ドイツ語だけでドイツ語を学ぶプログラムに参加  。さらに意欲が高まってきたので、留学を決めました。コロナ禍の制限がある中でしたが、「留学に行きたい!」という思いが強まりました。
※ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川とは、ドイツの公的文化機関(旧称:京都ドイツ文化センター)。

教室から見えるキャンパスの風景。ニコライ教会が見える古閑さんお気に入りの場所。

——留学準備期間にしたことや、やっておいて良かったことはなんですか?

まず親に留学への熱意を語りました。納得してもらうためにも、ドイツの情勢やコロナの状況など情報収集に力を入れ、金額や手続きに関する情報も伝えるようにしていました。わからないことは、国際交流センター事務室の職員さんなどにどんどん聞くのが良いと思います!勉強面ではドイツ語検定を受けるなど準備しました。他には、学外のドイツ語のスピーチコンテストに参加したことは良い経験になったと思います。2位を取れたことで自信にもつながりました。

生活の拠点となるグライフスヴァルトは、穏やかで緑が豊かな街です。

——実際にドイツで留学生活を始めてからの感想を教えてください。

留学前は楽しみしかなかったですが、行ってみると、想像を絶する寂しさでかなり苦労しました。私にとっては初めての一人暮らしだったので、料理の作り方もわかりませんでした。当時は友達もいなかったので、気軽に相談できる相手もいません。日本の家族や友達に相談しようとしても、時差がある。そんなとき、より孤独感を感じました。でも、家族や友達とSNSを通じて話すことで、とても心が救われました!

——留学生活で楽しいことはなんですか?

ドイツ語の音の響きそのものが大好きなので、日常生活でドイツ語が常に聞こえてくる環境が楽しいです。1人暮らしも最初は寂しかったですが、1人の時間を過ごして自分と向き合うことができたので、楽しめるようになってきました。

週に一度のカヌーコースに参加したり、シュヴァルツヴァルトで観光や登山をしたりと、言葉以外にもたくさん刺激を受けています。

——留学先で苦労したことはありましたか?

休憩はあるものの、授業の時間割が日本と違うので、日本の授業よりも長く感じ、苦労しています。日本とドイツでは学生の雰囲気も違っていて、積極的に発言している学生を見るとすごいなと思いますが、しっかりと聞くことで言葉を理解しようと努力しています。

——留学を通して学んだことは?

自分と向き合うことができるのが留学だと思います。自分の熱中できることを見つけられたのが大きかったです。私の場合は、もっとドイツ語を勉強したい!と思うようになりました。そして、語学を通じて、世界中にはいろんな人がいるのだと実感できました。アラビア語など私には全く読めない文字を使っている人や、自分の意見を主張することが得意な人。経営を学ぶためにドイツ語を学んでいるという人もいました。人によって、文化も、性格も、夢も、本当に多様なんだと思いました。

——将来の目標はありますか?

現在は交換留学という形なのですが、今後テストに合格して、グライフスヴァルト大学に正規入学したいと思っています。さらにドイツ語を深く学びたいです。内面的な部分だと、留学でとてつもない寂しさを感じたので、そういった不安を感じている人たちの気持ちを考えられる優しい人間になりたいと思います。

——留学に興味がある学生に向けてメッセージをお願いします!

語学はひたすら聞くことと、文法をしっかり学ぶことが大切です。初めて聞く外国語は慣れませんが、「この言語には、こういうルールがあるんだ!」と誠実に受け止めるといいですよ!留学に少しでも興味があったら挑戦してみてください。得るものは多いですし、自信にもつながります。不安もあると思いますが、意外にうまくいくので、とりあえずやってみるのが大事です!


留学準備を進めていても、日々刻々と変わるコロナの状況や世界情勢の中で「本当に行けるのだろうか」と何度も不安に思ったことがあるという新垣さんと古閑さん。お話を聞いていて、「それでも、とにかく行動してみよう」という挑戦の姿勢が大切だと強く感じました。お二人とも現地でしか得られない経験をすることで、さらに外国語を学ぶことへの意欲が高まったようです。
徐々に留学が再開されており、交換留学の応募も始まります。積極的に行動してみると自分を変えるきっかけにもつながります!皆さんも自分の興味のあることに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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