スマホでもOK!フォトジェニックな写真を撮るコツを写真部に聞いてみた

写真部の作品。

食べ物や会った友達、心に残った景色。カメラを持っていなくても、普段からスマホで写真を撮っている人は多いのではないでしょうか。今回は学生広報スタッフが写真部を取材。今日から実践できる綺麗な写真の撮り方を聞いてきました!記事を読んで良い写真が撮れたら、ぜひハッシュタグ「#京産大フォトジェニック」でSNSに投稿してください。

スマホでも綺麗な写真が撮れる?写真部に聞いてみました!

写真部主幹の金森秀人さん(左)と学生広報スタッフの柴田さん(右)。※撮影時のみマスクを外しています。

——金森さんが写真を好きになったきっかけを教えてください。

私はグアムで生まれ育ったのですが、日本の高校に行きたいなと思って両親に相談し、祖母の家から通える高校に入学しました。高校入学後、祖母のデジカメを借りて学校生活を撮影して友達に配ると喜んでもらえたので、それが嬉しくて写真が好きになりました。そして大学に入ってから本格的に写真の勉強を始めました。

——フォトジェニックな写真を撮るには、やはり一眼レフカメラなどがあった方がいいのでしょうか?

最近はスマホのカメラも性能が良いので、撮り方次第でかなり良い写真が撮れますよ!スマホは逆光に強いのが特徴です。通常のカメラで綺麗に逆光を撮るには、撮りたいものと背景を別々に撮影して編集で合成する必要があるのですが、スマホはある程度自動で合成してくれます。普段から使用しているスマホであれば操作も慣れているので、画像加工が簡単にできるのも魅力です。おすすめアプリはAdobeが提供する「Lightroom」。多くの機能が無料で使えます。

スマホも一眼レフも基本は一緒!食べ物をおいしそうに撮る方法

では、ここからさっそく実践!雰囲気のある写真を撮るテクニックを金森さんに聞きました。「ホワイトバランス・フィルター」、「構図」、「光の向き」を意識するのがポイントだそうです。実際の撮影写真を交えながら紹介します。まずは食べ物編。

①ホワイトバランスを調整したり、フィルターを使って、暖かい色合いに仕上げよう

太陽光や白色蛍光灯、白熱電球など、光源の種類で物の見え方は変わります。人間の目は自然と見え方を調整していますが、カメラにも「ホワイトバランス」という光源を調整する機能があります。
ナチュラルに見せるのがホワイトバランスの第一の役割。しかし、あえて赤を足して暖かさを出したり、青を足してクールな印象にしたりと、演出にも使えるそうです。食べ物の場合は暖色(赤)を足すとおいしそうに撮れますよ。

「ホワイトバランス」は、スマホ搭載カメラの設定をいじったり、アプリを使って調整できます。
暖かみを演出するには、「フィルター」の使用も効果的です。撮影してから画像加工で暖かみを足しても、良い感じになりますよ!いろいろ試してみてくださいね。

カレードリアをスマホで撮影しました。撮影後に暖かみを足す加工(右)をしてみました!

②構図を意識!写したいものを真ん中に置く、日の丸構図

続いて構図を決めましょう。撮影の基本は被写体をはっきりさせ、邪魔になるものを外すことです。主役が決まったら、画面の中で綺麗にまとまる構図を探します。構図には定番の型がいくつかあり、食べ物を撮るときは「日の丸構図」がおすすめ。撮りたいお皿を画面の真ん中に配置します。

①②を意識して撮影した写真がこちら。スマホで撮影し、Instagram風に正方形トリミングにしてみました!

光の入り方を意識して撮ると影が食べ物の質感を引き立ててくれます。場所を自分で選べる状況なら、照明や窓の方向にも注意を向けてみるといいかもしれません。

人物写真を上手に撮る方法

①三分割構図を意識しよう

和歌山県の白浜で友人を撮影したもの。三分割の線上に人物を配置。波打ち際のラインも平行になっていて、バランスよく見えます。

三分割構図とは、画面をタテ3つ、ヨコ3つに9分割して、その線上やコマの内側に被写体を配置する構図のことです。最近のスマホのカメラにも、このガイドラインの線を出す設定があると思います。スマホでも上手に撮影できるので、試してみてください。

②日陰の方が陰影が強くなりすぎない

人物写真を撮るときは、日なたより日陰がおすすめです。日光が直接顔に当たると、陰影が強くなりすぎて、表情がわかりづらくなるからです。日陰で撮影して暗い印象になった場合は、撮影後に明るく加工すると良いですよ。

③順光で写す(フレアの写り込み防止)

光の差す先にカメラを向ける順光で撮影するのが人物写真の基本です。光源にカメラを向ける逆光で撮ると、フレアと呼ばれるノイズが入りやすくなります。

①〜③のコツを押さえた写真がこちら。(学生広報スタッフ 島田さん撮影)

バランスが良い構図で、順光で撮れていて、表情がきれいに写っています。自撮りの場合は、構図を決めた上で三脚を使うと安定した写真が撮れますよ。
さらに、撮影時のワンポイント!スマホのカメラレンズは上の方に付いていますが、逆さに持つことで下からあおっているような構図になり、足が長く写るそうです。試してみてくださいね。

応用編!一眼レフカメラならこんなことも可能

次に教えてもらったのは、デジタル一眼レフカメラを使う時のポイント。「シャッタースピード」「ISO」「F値」という言葉は聞いたことがありつつも、オートで撮影し続けている人も多いのではないでしょうか?オートでもきれいに撮れますが、ぜひマニュアルにも挑戦してみてください。

①シャッタースピード&ISO感度を調整すると星空も撮れる

愛媛県久万高原町の星空。(金森さん撮影)

暗い場所できれいな写真を撮るには、「シャッタースピード」と「ISO感度」を調整します。シャッタースピードはシャッターを開けて光を取り込む秒数のこと。速くすると暗く撮れ、遅くすると明るく撮れます。明るい場所では160分の1秒など、ごく短い時間シャッタースピードで撮影しますが、15秒~30秒と長く設定すれば真っ暗なはずの夜空も上の写真の通り。ただし非常にブレやすいので、三脚などで固定することが必須です。
「ISO感度」はセンサー感度のこと。上げれば光を感知する力が強くなり、明るい写真になります。しかし強くなればなるほどノイズが写りやすくなりザラッとした質感になるため、加減に注意が必要だそうです。

②F値調整で後ろをぼかすと奥行きある写真に

F値を下げると手前の手がくっきり写り背景をぼやかすことができる。

「F値」は光を取り込む量のことで、レンズを通る光の量を調整するとともに、ピントが合う範囲を決めています。F値を下げるほど対象物の周りがぼやけ、上げるほどはっきり(くっきりと)写ります。金森さんいわく、写真はいかに奥行きを出すかが大事なポイントの一つとのこと。ピントを工夫して、奥行きある写真を撮影してみましょう。
ピントを1箇所に合わせられる単焦点レンズや、望遠・圧縮効果が狙えるズームレンズなど、被写体によってレンズを使い分けるとプロのような写真が撮れますよ。

京都産業大のおすすめ撮影スポット

——最後に、キャンバス内のおすすめ撮影スポットがあれば教えてください。

並楽館の裏の菖蒲池がおすすめです。茶室があったり、季節によってハスの花が咲いていたりするので、撮影しがいがあります。ちょっと虫が多いですが(笑)。12号館前の桜並木とか、夕暮れ時のサギタリウス館も雰囲気があって好きです。大学の近くだと、京都府立植物園がおすすめです!いろいろな植物があるし、近くにカフェもあるので楽しく撮影できますよ。


今回の取材で、写真撮影の基本とスマホでも使える撮影テクニックをたくさん知ることができました。皆さんもコツを覚えて、ぜひ写真を撮ってみてくださいね。撮影した写真は、ハッシュタグ「#京産大フォトジェニック」でTwitterやInstagramに投稿してください。学生のための学生によるキャンパスマガジン「サギタリウス」を一緒に盛り上げましょう!(※投稿した写真は今後、サギタリウス内で紹介することがあります。)

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