2021.07.06
カルチャー【七夕特集第2弾】幻想的すぎる貴船神社の七夕笹飾りライトアップ
7月の行事といえば、七夕。第2弾では、京都産業大学の北部、鞍馬山にある貴船神社で毎年7月から8月中旬にかけて開催されている「七夕笹飾りライトアップ」を紹介します。境内では、短冊に願いを書いたり、暗闇に美しく照らされた笹飾りや青紅葉を楽しんだりできますよ。今回は七夕笹飾りのライトアップだけでなく、水の神様が祀られるようになった理由についても紹介します!
貴船神社の起源と信仰
創建については、玉依姫命(神武天皇の皇母)が水源を探し求めてこの地にたどり着き、祠を建てたのが始まりと伝えられています。主な御祭神は水の供給を司る神、高龗神(たかおかみのかみ)です。
歌人・和泉式部が夫との復縁を祈願し、願いが叶ったという逸話から、縁結びの神社としても人気があります。和泉式部が詠んだ「もの思へば 沢の蛍も わが身より あくがれ出づる 魂かとぞ見る」、「木船川 山もと影の 夕ぐれに 玉ちる波は 蛍なりけり」の和歌の通り、側には綺麗な川が流れ、緑豊かな景色が広がります。
また昔は雨乞い・晴れ乞いに馬をお供えしていましたが、月日が流れ板に馬の絵を書いてお供えするようになった経緯があり、絵馬発祥の地とも呼ばれています。
取材に応じてくださった貴船神社の高井さんが、京都産業大学の学生へメッセージをくださいました!
願いを込め闇夜を照らす七夕笹飾り
日没から夜に変わる時間帯が綺麗で、19時に訪れるのがおすすめです。笹飾りに短冊を結ぶこともできるので願い事がある人はぜひ訪れてみてください。
ライトアップは本宮の周辺のみですが、灯りのともった奥宮や結社も美しく、夕暮れの境内を散策するのもおすすめです。奥宮へは本宮から歩いて15分ほどで行くことができます。夏ならではの「青紅葉」が灯りに浮かび上がる様子も、紅葉の季節とはまた違った趣があるので、頭上の景色もぜひ楽しんでくださいね。
貴船神社
住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
京都産業大学から貴船神社へのアクセス
【京都バス】京都産業大学前から市原行き(35系統)に乗車し、市原で鞍馬行き(52系統)に乗り換えて貴船口で下車。さらに貴船行き(33系統)に乗り換えて貴船で下車。
ちなみに夏のライトアップ期間中は、7月3日(土)~16日(金)の土・休日と7月17日(土)~8月15日(日)の毎日、夜間のバスが延長運行されています。