身近に潜む犯罪の危険!?警察と活動する在学生にインタビュー!

浦中ゼミに所属する室田 禪さん(左)と、本学法学部の浦中教授(右)

闇バイトをはじめ、大学生を取り巻くさまざまなトラブルが社会問題となっています。学生の安全を守るため、京都府警察本部と連携し、防犯活動に取り組む学生がいます。法学部3年次 室田 禪(むろた・ぜん)さんは、本学法学部の浦中 千佳央(うらなか・ちかお)教授のゼミで、社会安全について学びながら、京都の大学生・専門学校生による学生防犯ボランティア団体「ロックモンキーズ」に所属し、学外で活動を行っています。今回は室田さんと浦中先生にお話をお聞きし、普段の取り組みや、闇バイトの危険性、防⽌策について教えてもらいました。

防犯活動を始めたきっかけは何ですか?

子どもの頃、警察官の方に助けていただいた経験があり、憧れを抱きました。また、私の祖父が警察官だったこともあり、警察官を目指すようになりました。2年次では刑法分野のゼミに参加していましたが、後に浦中ゼミが社会安全をテーマに京都府警察と活動していると知り、3年次から浦中ゼミに入りました。現在は、警察官になるための具体的なイメージが掴めると思い、京都府警察本部内に事務局を置く学生防犯ボランティア団体「ロックモンキーズ」にも参加しています。

浦中ゼミの活動内容を教えてください

浦中ゼミでは、僕たち若い世代の目線を活かした女性安全対策チーム「Abelia(アベリア)」として、痴漢や盗撮、ストーカー行為、DVなどの被害を防ぐ活動をしています。京都府警察本部 人身安全対策課から委嘱を受けて結成されました。その他、アスリート盗撮防止の活動や、痴漢・盗撮防止の啓発イベントへの参加、パトロールなど、さまざまな取り組みを実施しています。
ゼミ活動の一環で、河原町商店街で客引き防止パトロールを行った時の様子
中でも、2023年〜2024年にかけて行ったリベンジポルノ防止のターゲティング広告の制作では、ゼミ生が京都府警察本部 人身安全対策課と協働でシナリオを制作し、ナレーション出演も担当しました。動画は、YouTubeで配信されています。




  
 女性安全対策チーム「Abelia」のチーム名やロゴもゼミ生が考案したそう。

「ロックモンキーズ」の活動内容を教えてください。

「ロックモンキーズ」では、京都府警察本部主催の高齢者向けの特殊詐欺防止活動や、子どもの防犯教室などの、ボランティア活動に参加しています。

通学路のランニングパトロールボランティアでは、子供たちが興味を示し、話しかけてくれることがあります。普段子供と話す機会が少ないので、うれしいです。下校時には、保護者の方がいることもあります。パトロール活動を知ってもらうことで、小学生自身の安心はもちろん、保護者の方の安心感にもつながります。
ロックモンキーズでのパトロールの様子。ロックモンキーズでは、オレンジ色の専用ベストを着てボランティア活動を行います。
また、アイデアをグループで出し合い、競うイベントである「子どもを犯罪から守るアイデアソン」への参加も記憶に残っています。優勝したアイデア「110番の家のプレートを目立たせる反射材シール」は、京都府警察で実際に制作されることが決まりました。
室田さん(後列右端)が参加した「子どもを犯罪から守るアイデアソン」

防犯活動のやりがい、魅力を教えてください。

痴漢や性被害防止のための活動に携われて、やりがいを感じています。浦中ゼミに入る前に知人が痴漢被害に遭った際、「周囲に助けを求められなかった」という声を聞き、被害者を助けられるようになりたいと思っていたからです。また、ゼミで制作したリベンジポルノ防止動画はYouTube広告で流れるため、学内外に影響を与えることができたと感じました。

最近、闇バイト被害が多いと聞いています。闇バイトの怖さはどういう点ですか?

闇バイトとは、SNSやインターネットの掲示板で、仕事の内容を明らかにせずに高額な報酬の支払いを示して犯罪の実行者を募集するというもの。闇バイトの本当の怖さは、一度加担してしまうと、組織側に個人情報を抜かれ、辞めたいと思っても脅されて辞められなくなってしまうところです。

闇バイトに巻き込まれないため、大学生にできる対策は何ですか?

アルバイトを探す際には、どうしても高額案件など待遇の良さに目を引かれやすいので注意しましょう。闇バイトに関する正しい情報を集めて、危機意識を持つようにすることが必要です。インターネット上には誤った情報が含まれていることもあるので、信頼できる警察の公式ホームページなどから情報を得るのが最も安全だと思います。警察が開催している講習会へ参加するのも良いと思います。

お金に困っている人も多い大学生にとって、闇バイトは巻き込まれやすい犯罪の1つです。SNSで目にした甘い言葉に騙されず、信頼できる情報を元に安全なアルバイトを選んでほしいと思います。
本学内で、浦中ゼミとロックモンキーズが合同で、闇バイトの啓発活動を行ったことも。

最後に、在学生にメッセージをお願いします。

浦中ゼミやロックモンキーズの活動を通して、警察の方は親しみやすい方が多いと感じました。警察の方に相談すれば優しく対応してくれると思うので、何かあったときは1人で悩まずに相談してほしいです!


 今回の取材で、闇バイトが大学生にとって身近な問題であると再認識しました。啓発活動に取り組む室田さんの意欲の高さに触れ、私もさまざまな課外活動に挑戦したいと思いました。警察と協力し、防犯活動を行う浦中ゼミやロックモンキーズ。これからの取り組みにも注目したいです。

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