【国際関係学部】ポーランド留学で開けた異文化の扉!-成長と挑戦のリアルストーリー
2024.09.04

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、ポーランドの国立アダムミツキェヴィチ大学への交換留学を終えた、国際関係学部3年次 土生田 将伍さんに話を聞きました。
留学中のインタビュー記事については、こちら
なぜ留学先に国立アダムミツキェヴィチ大学を選びましたか?
入学当初から異文化への関心や興味があり、3週間のニュージーランドへの海外フィールドリサーチを経験したことで、大学生活の中で絶対に1年間の交換留学に行きたいと考えていました。ポーランドは第二次世界大戦中に悲惨なジェノサイドがあったアウシュヴィッツ収容所が位置していたり、ウクライナ問題を受けて2023年の時点で移民をヨーロッパの中で一番多く受け入れている国でもあります。そこで、様々なバックグラウンドを持つポーランドに身を置くことで、自分が関心を持っている人種差別や移民問題について、ありのままの実情を知ることができるのではないかと考え、国立アダムミツキェヴィチ大学を選びました。


留学期間のスケジュールを教えてください
2023年9月30日 | ポーランド到着 |
10月1日 | 秋学期開始 |
10月2日~13日 | 履修登録 |
11月1日~3日 | 休み(日本でいうお盆休みのようなもの) |
12月22日~2024年1月7日 | 冬休み |
2月5日~18日 | 期末試験 |
2月19日~25日 | 春休み |
2月26日 | 春学期開始 |
3月28日~4月2日 | イースター休み |
5月1日~3日 | メーデー休み |
6月24日~7月7日 | 期末試験 |
7月11日 | 帰国 |


留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください
春学期はポーランドでの大学生活や英語を使った会話に慣れてきたこともあり、合計で8科目を履修しました。日々の生活の中でポーランド語で挨拶などをすることが多かった秋学期の経験から、春学期はポーランド語の授業を履修しました。授業は英語で行われるものでしたが、ヨーロッパの言語の中でも難しいとされるポーランド語の文法や単語を覚えるのにすごく苦労しました。しかし、毎週出される課題を復習するなどして、なんとかパスすることができました。また、日々の生活の中で友人や寮の窓口の人など色々な人に授業で学んだポーランド語を喋ってみると、すごく喜ばれて学んだ甲斐があったなと思います。それ以外の授業は英語で主に国際関係学に関連するような授業を履修しました。Anthropology of Migrationという授業では基礎的な理論や世界で起こっている実例を取り扱いながら、移民や難民に関連した問題について学習しました。先生の説明がものすごく分かりやすく、移民・難民問題という複雑なトピックについて深く探究することができました。また、授業の中ではディスカッションの時間もあり、友人たちと積極的に議論をして、英語のスピーキング力もかなり鍛えることができたと思います。


留学期間で心に残っているエピソードを教えてください
留学期間を通して一番心に残っているのは、ユーレイルパスを使ったヨーロッパの電車旅です。ユーレイルパスとはヨーロッパの電車が乗り放題になるチケットで、自分はそのチケットを使って5日間で6カ国を周遊することができました。ハンガリーやイタリア、スロバキアなど様々な国を訪れましたが、その中でもスイスでの経験は忘れられません。スイスは留学に行く前から行ってみたい国の一つでしたし、スイスにある山岳鉄道には死ぬまでに絶対に乗りたいという夢がありました。実際に行ってみて、颯爽と駆け抜けていく電車から見るアルプスの山々や一面の雪景色は、まるで絵画のように美しかったです。また、電車の中では現地のおばちゃんに近くの山々について教えてもらったり、景色を見るため駅の優しい窓口の人にカバンを預かってもらうなど、スイスの人たちの優しさに触れることもできました。




留学前に立てた目標は、留学中に達成できましたか
留学中の目標として、前回の留学中の記事でも書きましたが、英語力を向上させるという目標があり、特にスピーキングやリスニングなど日常生活で求められる英語力を積極的に伸ばしたいと考えていました。そのために春学期は先ほども述べた通り授業を8つ履修して、さらには授業中に積極的にディスカッションに参加したり、自分から発表をするなどしました。その成果もあって、留学前と比べて英語力は自分自身でも上がったように感じます。海外の友人たちとも何気ない会話をしたりするなど、日常会話に関しては自信を持ってコミュニケーションできるようになりました。また、帰国した直後は正直、駅や空港で見る日本語に困惑するほど英語に馴染んでいたように感じます。週に8科目の英語の授業を履修し体力的にも精神的にも辛かったこともありましたが、あの経験が今の自分の糧になっていると思います。



今後の抱負や、帰国後新しくチャレンジしていることを教えてください
この留学を通して自分自身、主体性や積極性を持って行動することができたように感じます。言語も文化も違うポーランドという場所で、自分で考えて行動に移さなければ自分自身の首を絞めるということを痛感しました。そのため困ったことがあればすぐに他の人に相談するようにしました。その主体性を今後のゼミや就活、さらには卒論の執筆に活かしていきたいと考えています。帰国後にはすぐに、模擬EUという様々な大学の学生が欧州閣僚理事会の政策決定をシミュレーションする事業にも参加する予定です。自分はポーランドの代表として参加する予定なので、ポーランドで学んだ政治や経済の知識、また実際にポーランドで経験したことを活かして、積極的に議論に参加していきたいです。


これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!
留学を通して得た経験は、帰国した今でもかけがえのないものであったと確信しています。日本では決して体験することのできない楽しい経験や辛い経験、たくさんのかけがえのない人たちとの出会いは自分自身を大きく成長させてくれました。留学を考えている皆さんには、自分と同じような新たな経験や成長を自ら経験して欲しいし、そのためにも不安を恐れずに留学への切符を掴み取って欲しいと思います。留学中に得たかけがえのない経験は、間違いなく価値のあるものでした。しかし今になって考えてみると周りの友人や家族、そして自分自身の不安や懸念を乗り越えて、実際に留学すると決断できた最初の一歩に価値があったのではないかと思っています。それぐらいこれから留学を考えている皆さんが置かれている状況はターニングポイントだと思います。今できることは何なのかを考えて、諦めずに自分自身で留学を掴み取ってください。応援しています!

