文化学部 下出ゼミが北野天満宮で実習を行いました

2021.06.22

下出ゼミでは対面授業の再開に伴って、3年次生の京都文化演習Ⅰと4年次生の京都文化演習Ⅱの合同ゼミによる実習で、北野天満宮国宝本殿へ正式参拝し、学業成就等を祈願しました。

下出ゼミの卒業研究の大テーマは、北野天満宮からいただいている「北野祭古儀復興」への取り組みです。勅祭であった北野祭は、応仁・文明の乱で途絶えたままです。北野天満宮では、祭神である菅原道真公が亡くなってから50年毎に「大萬燈祭」、25年毎に「半萬燈祭」という式年祭を斎行されており、次回令和9年の半萬燈祭での復興をめざしています。

コロナ禍以前は、北野天満宮のさまざまな行事にふれ、10月に行われる瑞饋祭にも代々の下出ゼミの学生が参画してきた経緯があります。実習当日は,本学に何度もお越しいただき、本ゼミの授業でもご講義いただいている小竹権禰宜に、天満宮内の案内を受けました。正式参拝においては巫女さんによる鈴のお祓いを受けますが、その役割を京都文化学科1期生の卒業生である、北野天満宮の巫女・堤 菜央さんがつとめてくれました。

正式参拝後は、お土居が残るもみじ苑を案内いただき、美しい青もみじを満喫しながら、洛中と洛外を分けた豊臣秀吉公の施策の一端をじかに歩き、実地踏査さながら学びを深めました。最後には、下出ゼミ生のために特別に宝物館も見学させていただき、学芸員の方から所蔵品である刀剣類の説明を受けました。
当日は天候にも恵まれ、万全の感染症対策を取りながら、ゼミ学生たちは神妙な面持ちで実習に取り組んでいました。

天満宮内の案内を受ける下出ゼミの学生
小竹権禰宜と文化学部卒業生の巫女・堤さんにご協力いただきました