京都産業大学 卒業生の声

法学部

ローム株式会社

古田 咲さん

2017年 法学部 法政策学科 卒業

Keywordsメーカー、半導体

法律のディベートの学びがシステム構築の礎に。

京都を代表する半導体メーカーで、法務と知的財産に関する事務業務を担当しています。主な業務内容は、契約書の発行から満了までを管理することです。1万件以上の案件を取り扱っています。
⼊社して4年目になりますが、⼀番印象に残っているのは契約管理システムの⽴ち上げメンバーに任命され、これまで別々に管理していた契約書の発行・締結・期限管理・原本データを、⼀括で管理できるシステムを2年間かけて構築したことです。

システムを構築していくうえで不可⽋なのは、誰もが使えるわかりやすさと利便性の追求です。この機能がなぜ必要か、どんな不具合が想定できるか。何度も話し合いを重ね、社内ユーザーの意⾒に⽿を傾けました。ただし⼀方の意⾒だけを鵜呑みにすると、他⽅で不都合が⽣じる可能性もあります。そのため肯定・否定の両⾯から物事を判断し、慎重に検討する必要がありました。
この⼀連のやりとりには、⼤学のゼミでの学びが役に⽴っています。私は法律に関する議題を取り上げ、肯定派と否定派に分かれてディベートを⾏うゼミに所属していました。ディベートで⼤切なのは⾃分の意⾒を主張すること、相⼿の意⾒を聞くこと、そしてあらゆる側⾯から物事を考察することです。どれが⽋けても、必ず綻びが⽣じる。お互いが納得のいくまで議論を交わし、すべての⼈にとってメリットのある解決策や仕組みを探る。
法律を学ぶ中で⾝に付けていたディベートの基礎や、多⾯的、論理的な思考は、実は畑違いにも⾒えるシステムの構築に通じるものがありました。
今年の2⽉には無事にシステムをリリースすることができ、チームで社⻑賞を頂くことができました。私もようやく会社に貢献ができた——。⼤学での学びを⽣かして⼀つの仕事をやり遂げたことは、私にとっての⼤きな⾃信になっています。

ローム株式会社

在学生へのMessage

就職活動は⾃分で幅を狭めないことが重要です。⽂系出⾝の私にとって半導体の会社は未知の世界でしたが、先輩の勧めもあって会社説明会に参加。そこで半導体はスマートフォンやパソコンなどにも使われている⾝近な存在だと知り、興味を持つようになりました。ほんの少しのきっかけで未来は変わる。「迷ったら⾶び込んでみる」は就活において⼤正解だと思います。

※掲載内容は取材当時のものです。

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