【文化学部】中野 宏幸教授のゼミで、ホテルのブランド戦略と個性発信のデザイン思考を学ぶフィールドワークを行いました!!
2025.05.30
文化学部京都文化学科 中野 宏幸教授の「観光文化基礎演習A(2年次生)」では、5月25日、インバウンド旅行者がますます増加している東山に立地する「ザ・ホテル青龍 京都清水」を訪問し、総支配人の室井 孝謙氏及びセールス&マーケティング部ディレクターの藤縄 史彦氏より、ホテルのブランド戦略や「ここにしかない」魅力体験開発の考え方を学びました。中野ゼミでは、ホテルのブランド価値について継続的に演習を行い、ユニークな魅力の設計思想やそれを支える取組について理解を深めています。

総支配人の室井 孝謙氏からは、ホテルの歴史並びに「記憶を刻み、未来へつなぐ」というブランドのコンセプト、ラグジュアリーホテルへのコンバージョンを図るポジショニング戦略の説明をいただきました。「ザ・ホテル青龍 京都清水」は、2011年3月まで清水小学校として地元で親しまれてきた学校の校舎を活用し、2020年に開業しました。清水小学校の前身は1869年(明治2年)に、地元住民によって創設された学区制の番組小学校のうちの1つです。旧校舎を活用した建物は、京都・清水において「懐かしくも愛おしい記憶」を体感できる空間であり、卓越した品質を提供する国際ブランドである「The Leading Hotels of the World」の加盟ホテルとして、「ザ・ホテル青龍 京都清水」には、海外からも多くの観光客が訪れています。セールス&マーケティング部ディレクターの藤縄 史彦氏からは、急成長するインバウンド旅行の市場やホテルを巡る投資環境変化の動きとあわせ、「ザ・ホテル青龍ならではの魅力ある体験をどうつくりあげ、どのように認知していただくか」「複数のメディアを活用して、どのように興味・関心の拡大につなげていくか」などのブランド設計や実装の考え方の説明があり、その後、学生と活発な質疑応答が行われました。


学生からは、次のような声が聞かれました。
- 時代が移り変わる中にあって、細部までこだわりをもって、お客様のニーズに合った企画をつくりあげていることがよくわかった。
- フィールドワークを通じて、今の宿泊業界で大切にしていることや働く上で大事な心構えを知ることができた。
- 考え抜かれた設計とデザインで驚くことがたくさんあり、おもてなしの行き届いたサービスがとても印象に残った。
- 自分が将来に向けて思い描いているサービスの企画や広報において、何が大事なのかを学ぶことができ、本当によかった。
- 「ことばが人をつなぐ」というお話が印象に残った。どのような思いでサービスを行っているのか、自分の気持ちを相手に伝えることを大切にしたい。
変化していく観光を巡る状況とあわせ、企業活動や地域における位置づけについて理解を深め、地域とともに発展する考え方を創造してもらいたいと思います。