【現代社会学部】2023年度第4回「現代社会学研究会」を実施しました!

2023.10.13

日時:2023年10月4日(13時15分~14時45分)
会場:サギタリウス館S508教室 

現代社会学部では、定期的に教員による「現代社会学研究会」を開催しています。毎回、多くの教員が参加し、活発な議論をしています。2023年度第4回研究会では次の通り、現代社会学研究会の2人の先生が研究報告を行いました。今回は、大学院生も含め、12人の参加者がありました。参加者はいつもより少な目でしたが、活発な議論が交わされました。

第1報告:「ポピュラリティの共同研究に向けて」(加藤 敦典准教授)

加藤准教授は、文化人類学、ベトナム地域研究を専門としています。農民反乱(ゲティンソビエト運動)のあったベトナム・ハティン省のある農村を自らのフィールドとし、大学院時代から、コミュニティの集会に参加しつつ、農民の自治活動の研究をしてきました。今回の報告では、ポピュラリティ(通俗性)の共同研究を構想するに至った理由を、ベトナムの農民の自治活動を調査してきた研究の原点を振り返りつつ、学問的な背景とともに紹介しました。加藤准教授は、他にもベトナムでの高齢者ケアやケア・コミュニティなどをテーマとする様々な研究プロジェクトに携わり、積極的な研究活動を展開しています。

第2報告:「協調性の低い人々は社会変革の契機をもたらすか?食事スタイルとパーソナリティに関するデータ分析に基づいて」(塩谷 芳也准教授)

塩谷准教授は社会調査、社会階層、社会心理学を専門としています。ヴィーガン、ベジタリアンと呼ばれる菜食を実践している人々はどんな人達なのか、自らアンケート調査を実施し、そのデータを統計分析することで明らかにしました。日本ではいまだ実証研究がなされていない新規性のある研究で、「協調性の低い」パーソナリティを持つ人が「菜食」を実践している可能性を指摘しました。今後さらに踏み込んだ研究を展開していくとのことです。

(今年度のこれまでの現代社会学研究会の報告)

日時 タイトル 報告者
第1回 5月10日(水)
12:30~13:00
やくざ映画とジェンダー 東 園子先生(現代社会学部准教授)
第2回 6月28日(水)
13:15~14:15
福沢諭吉と朝鮮の近代新聞 チェ・ナクジン先生(韓国済洲大学校教授・現代社会学部客員研究員)
第3回 7月5日(水)
13:15~14:45
日本のフェミニズム運動のユニークさはどこにあるのか:グローバルジェンダー史の中で考える 落合 恵美子先生(現代社会学部教授・京都大学名誉教授)