【文化学部】「京の町家で文化学」開催!祇園祭の「なぜ?」、「どうして?」を高校生とともに考える

2022.10.11

2022(令和4)年10月8日(土)14時より、文化学部主催「京の町家で文化学」第1回目の講座を、町家学びテラス・西陣で開催しました。本講座は、高校生を対象とし、京町家の落ち着いた空間で、本学教員が授業をし、大学における学びへの扉を開くことを目的に企画されたものです。
第1回目は、文化学部京都文化学科の村上 忠喜 教授が講師となり、「祇園祭の山鉾について考えよう」をテーマのもと、祇園祭と祭りを彩る山、鉾、屋台について、その伝統性にとどまらず、祭や装飾にどのような意味があるのかについて考えました。
どうして夏に祇園祭がおこなわれるのか、どうして山・鉾・屋台はきらびやかに飾り付けられて巡行するのかなど、高校生の探求心をくすぐる謎について、祭礼文化の研究を長くなされてきた村上教授によって、やさしく、丁寧に説明されました。講座の終盤では、祇園祭の他、全国の祭礼に登場する山・鉾・屋台の写真を、鉾・曳山・舁山・屋台・傘鉾に分類する作業をクイズ形式でおこない、参加した高校生たちは相談し合いながら、熱心にクイズに解答している様子が見受けられました。
最後に、村上教授が「だれもが知っている祇園祭も、その見方、焦点の当て方で、大学における学び、研究の対象となる」とを述べられ、講座を終えました。
参加した高校生からは、「教科書に載っていないことをたくさん聞けてとても参考になった」、「小さいころから見に行っていた祇園祭について、ここまで深く知ることが無かったので、面白かった」などという感想があり、「次回もぜひ参加したい!」との声もありました。
次回は、2022(令和4)年11月12日(土)14時より、講師に文化学部 中西 佳世子教授が立ち、「ペリー来航を考えよう—開国の鍵は〈エンタメ〉?!—」とのテーマで高校生に対して授業がおこなわれる予定です。
高校生に丁寧に説明される村上教授
講座後半にはクイズも出されました