経営学部中野ゼミの授業で、叶 匠壽庵がSDGsへの取り組みを紹介!

2021.08.31

経営学部の中野幹久ゼミ16期生(演習1)は、「サプライチェーンの視点から、経済的価値と社会的価値を両立させる共通価値の実現に取り組んでいる製造(小売)業の事例」を探し、工夫や課題を調査しています。6月21日(月)に、和菓子の製造・販売を行なっている叶 匠壽庵に、Zoomを使ってSDGsへの取り組みに関するお話しを伺いました。

叶 匠壽庵は、滋賀県大津市にある「寿長生の郷(すないのさと)」という自然豊かな里山に本社がある1958年創業の和菓子屋です。講義では、社員参加型の里山保全や自然から学ぶお菓子作りについて話していただきました。

寿長生の郷全景
梅林

例えば、水など自然からもらったものを循環して、しっかりと返していくということを大切にする。また人と人の関わりも大切に、和菓子作りに必要な素材の生産から販売を行うといった取り組みをしているそうです。そして、持続可能な郷作りを目指して、地域の方々と協力して、共に地域を見つめ直し、成長・発展していく活動を行なっています。そのようなお話を受けて、「共通価値で経済的価値か社会的価値のどちらかひとつを優先しなければいけない状況になったとき、どちらを優先しますか?」「SDGsの取り組みでは、実際に行動するとさまざまな問題が出てきますが、それに対して重要なことは何ですか?」「コロナ禍で和菓子の生産量や販売量が減少しているかと思います。和菓子の生産に不必要になった材料はどうしているのですか? つくる責任やつかう責任について、どのような対策をされていますか?」などの質問に丁寧にご回答いただきました。今回のお話しを通して、SDGsに取り組む上での工夫や難しいポイントを学ぶことができました。

今後は、共通価値の実現に取り組んでいる事例を自分たちで探していきます。協力してくださった叶 匠壽庵の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

(文章執筆:経営学部2年次 田中 琉斗)