2026年3月4日から7日まで、京都産業大学で日本天文学会の年会が開催されました。
本年会は、公益社団法人 日本天文学会の主催により実施され、全国から多くの研究者・学生・関係者の皆さまをお迎えして現地とオンラインのハイブリッド形式で開催されました。会期中は、計626件の口頭発表とポスター発表が行われ、天文学・宇宙物理学に関する幅広い議論と交流が展開されました。セッションは全16件にわたり、太陽から宇宙論に至るまでの幅広いスケールを対象に、装置開発から理論、さらに天文教育に関する内容まで、多彩な研究発表が行われました。加えて、注目度の高い分野に関する3つの企画セッションが実施されるなど、会期を通じて大きな盛り上がりを見せました。4日間を通じて、参加登録者総数1,135名、うち現地参加者903名があり、会場・オンラインの双方で活発な議論が交わされました。

メイン会場となった天地館入口


学会運営を支えたアルバイト学生たち

4日間開催された通常セッションの様子(左:口頭講演、右:ポスター講演)
また、3月7日にはジュニアセッションが開催され、小・中・高校生および高専生らによる69件の講演が行われました。ジュニアセッションには現地から約270名、オンラインから約120名が参加し、口頭講演、ポスター講演とも大変活気のあるものとなりました。次世代を担う若い世代が研究発表や質疑を通じて天文学に触れる機会となりました。


大盛況だったジュニアセッション(左:口頭発表セッション、右:ポスターセッション)
続く3月8日には、天文学会員に限らず聴講できる公開講演会を実施しました。講演会は「重力と天文学 ーマルチスケールで暗躍する宇宙の力ー」をテーマとして、本学 むすびわざ館 ホールで行われました。講演会には中学生から一般の方まで約80名が来場し、質疑応答は終始活発で、会場は大いに賑わいました。地域の皆さまに、天文学の魅力と研究の広がりを身近に感じていただく貴重な機会となりました。

公開講演会の様子。本学理学部 宇宙物理・気象学科の佐藤 浩介教授も登壇しました。
宇宙物理学者・荒木俊馬を学祖に持つ京都産業大学にとって、開学60周年を迎えた今年、日本天文学会年会をホストできたことは大変意義深い機会となりました。本学からは、理学部 宇宙物理・気象学科および共通教育推進機構に所属する、天文学会員の教員を中心に、開催地実行委員会業務に携わりました。会場運営にあたっては、参加者の皆さまが安全かつ円滑に学術交流を行える環境づくりに努めました。学内各所での案内、受付・誘導、設備面でのサポートなどを通じて学会運営に協力するとともに、本学の学生も年会運営のアルバイトとして参加し、日頃は得がたい本格的な学術交流の場を体感しました。

懇親会の様子
本学での天文学会年会開催を通じて、天文学分野の最新動向に触れる機会が学内外に広がり、研究交流のさらなる活性化が期待されます。今後も本学は、学術コミュニティへの貢献と、次世代研究者の育成に取り組んでまいります。
開催地理事を務めた理学部 宇宙物理・気象学科 米原 厚憲 教授のコメント
まずは、日本天文学会2026年春季年会を成功裏に終えることができたことに安堵するとともに、在間学長・太田天文学会長をはじめ、ご協力いただいた学内外の様々な方々への感謝の気持ちでいっぱいです。また本学着任以来、常に「いずれは、宇宙物理学者・天文学者の創立した大学で天文学会を開催したい・開催すべきだ」と思いながら過ごしてきました。個人的な思いではありますが、コロナ禍で現地開催を断念せざるを得なかった時期を経てようやく実現できたことを大変うれしく思います。私自身、初めて学会年会で研究成果を発表してから今に至るまで、学会年会では自分自身の成長につながる様々な出会いや発見がありました。そして今回の年会では、学会年会に参加する天文学者も交えながら、中高生によるジュニアセッションも同時に開催されました。今回の学会年会が、若い研究者や研究者の卵の皆さんにとって実り多いものになれば幸いです。
掲載情報に関する補足
本記事は、学会運営および開催概要の紹介を目的として作成しています。発表内容の詳細や個別研究成果については、主催者および発表者の公開情報をご確認ください。
関連ホームページ
- 日本天文学会 年会 開催案内:https://www.asj.or.jp/jp/activities/nenkai/info/
- 開催現地からの案内:https://sites.google.com/view/nenkai2026haru/
- 日本天文学会ジュニアセッションホームページ:https://www.asj.or.jp/jsession/index.html
- 理学研究科物理学専攻の大学院生が学会発表!:https://www.kyoto-su.ac.jp/news/news-002655.html