プレゼンテーションの極意を学ぶ!全10学部生対象の「特別英語」科目

2021.08.04

外国語学部が全10学部の学生向けに開講する科目「特別英語」では、英語4技能(話す・聞く・書く・読む)それぞれの育成に特化したプログラムを、学生自身の英語習熟度に応じたレベルで受講することができます。
その中の1つで、プレゼンテーションの効果的な作り方を学べる『英語プレゼンテーション』の授業の様子をレポートします!
授業では、プレゼンテーションの構成を「Introduction(はじめ)」「Body(本論)」「Conclusion(締め)」の3つに分け、各部分のポイントについて、教科書を使ったリーディング、リスニング、ライティング練習を通して学習しています。
(学生ライター 外国語学部3年次 福崎 真子)

どの学生とも会話を弾ませ学生のモチベーションを上げる浅羽准教授
特別英語の特徴は「全学部・全学科・全学年誰でも」履修できること。今回取材した授業でも、学部や学年がバラバラの学生が集まっていましたが、その分、コミュニケーションをとる上で多種多様な交流が生まれるようです。学生に話を聞くと「今学期に履修している科目で唯一、他学部・他学年の学生との交流の場になっているのでとても楽しい」と楽しげに話してくれました。

『英語プレゼンテーション』の授業を担当する浅羽 真由美准教授が「Good morning!」と元気よくあいさつをしながら入室され、授業がスタートしました。浅羽准教授は、学生一人一人に「How are you today?」と声掛けし、関西弁を随所に織り交ぜながら日常英会話を楽しんでいました。

今回の授業で特に重点が置かれたのは、プレゼンテーションを構成する要素の1つである「Introduction」で使われる「問いかけ」のテクニックについてでした。このテクニックは、自分が話す内容に対して視聴者に同じ程度の関心を持ってもらうため、また、聞き手に自分が話すことの重要性を理解させるために使われます。

各自のパソコンで「問いかけ」を打ち込む学生の様子
学生は最終回の授業で、プレゼンテーションを行う予定になっており、プレゼンテーションの本番に向けて「問いかけ」テクニックを身に付けようと、皆さん熱心に取り組んでいました。「自分の大切な持ち物」についてプレゼンテーションする予定の学生は「Do you have a possession which you use for many years?(あなたには、長い間使い続けている持ち物がありますか?)」や、「Do you have anything special for you?(あなたにとって大切な持ち物はありますか?)」など、聞き手に「自身の持ち物について思いをはせてもらう」ような質問を考えていました。

学生が、考えた質問をパソコンを使ってオンライン上の共有ファイルに書き込むと、浅羽准教授がその場で添削をされていました。また、学生同士でもお互いにアドバイスを行いながら、積極的に話し合う様子が見られました。

このように、この授業では、学生がパソコンとイヤホンを持参して学習を行うスタイルで授業が進行します。上記の例のように教員とリアルタイムでやりとりを行ったり、リスニング問題をパソコンからイヤホンで個別に聞いたりするなど、デジタル技術を有効活用した工夫が数多く見られました。

この授業スタイルについて浅羽准教授に話を伺うと「本学に赴任する前からこの授業スタイルを続けています。プリントを印刷し忘れたり紛失したりすることもないし、リスニングでは、学生一人一人が各自の聞き返したいところを何度も聞き返せます」とデジタル技術の有用性について語られました。

練習問題の回答について話し合う学生 楽しそう
教室全体の様子

今回の授業をもって、学生は「Introduction」、「Body」、「Conclusion」のプレゼンテーションを構成する全ての要素について学び終えました。今後は、最終回に行われるプレゼンテーションに向けて準備を進めていくようです。浅羽准教授が「Thank you everybody, おつかれさま!」と声を掛け、明るく授業を締めくくられました。

浅羽准教授と学生の間で起こるユーモアセンスあふれる会話に、とても楽しませていただきました。プレゼンテーションの極意だけでなく、英語4技能やコミュニケーション力までをバランス良く学び、そして実践できるこの科目。全学部の学生が受講できる科目なので、皆さんも履修してみてはいかがでしょうか。