【外国語学部】ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻の教員が園部高等学校で特別授業「Area Study」を開催しました
2024.10.28

2024年6月22日(土)、特別授業「Area Study」が京都府立園部高等学校で実施され、外国語学部 ヨーロッパ言語学科 ドイツ語専攻の白井 智美 助教が講師を務めました。
「Area Study」は、園部高等学校と京都産業大学が連携して行う特別授業で、1年生の希望者を対象に土曜日に実施されています。
この授業では、高校生が世界情勢や各国の習慣、言語、風俗など、その地域特有の文化を学びます。また、各国が抱える諸問題に目を向け、課題解決に向けた国や地域の取り組みを考えることで、グローバルな視点での課題解決学習に繋がる基礎的な知識を身につけることを目指しています。
今回の授業には1年生約25人が参加しました。授業前に元気に挨拶をしてくれる姿や、大きな声で会話練習をする姿、臆することなく質問する様子からは、新しい学びを楽しむ1年生らしい活気が感じられました。

前半は外国語学部での学びについて、後半は言語学の入門的な内容を扱いました。
既にある英語の知識と比較しつつ、ドイツ語・日本語がそれぞれ属する語族や文法項目、文法構造の違いや共通点について考えました。また、敬語や存在の表現を例に、言語と文化の影響関係についても意見を出し合いました。最後にはドイツ語での会話にも挑戦しました。
これらのテーマを通じて、大学での学びの一端として言語の多様性や共通性について考える授業になりました。

後日、園部高等学校から「Area Study」に参加した高校生の感想が届きました。
生徒たちの声からは、世界の言語やドイツ語、さらにはドイツの思想に対する理解が深まったことが伝わってきました。「今までそれぞれの言語は全く異なるものだと思っていたが、語族や語派の存在に気付いた」という意見や、「他文化に触れることで、自国の文化について深く知らないことを実感した」という感想がありました。
今後も「世界の言語の中のドイツ語、英語、そして日本語」という視点を持ち、言語の普遍性や個別性についての知識を深めていってほしいと思います。その過程で、異なる文化や価値観を多角的に理解する力が養われることを願っています。
写真提供:京都府立園部高等学校