【授業紹介】理学部の基礎化学実験をのぞいてみた!

2021.11.15

理学部 物理科学科では、化学実験一般に必要な基本操作を、特に教職に就くことを目指す学生に理解かつ習熟させることを目的に「基礎化学実験」を開講しています。本授業では、一人ひとりが責任をもって化学薬品を取り扱い、反応や変化について体験的に学修し、 それらの結果をレポートにまとめることで、化学物質に関する知識や論理的思考力を養います。

今回の授業では、中和反応を利用して、酸とアルカリの濃度を測定する中和滴定を行いました。中和滴定とは、濃度がわかっている酸にアルカリ(アルカリに酸)をどのくらいの量を投入したら中和するか確認し、濃度のわからないアルカリ(酸)の濃度を求めるという実験です。液体に、指示薬(フェノールフタレイン溶液)を加えると、pH値が上昇すると赤紫色に変化するため、色の濃さを見ながら、中和する分量を確認しました。
「基礎化学実験」を履修中の老田将大さん(理・3年次)は、「授業では、学生一人ひとりに実験器具が貸し出されます。自分の使う実験器具は学期間を通して同じものを使用するため、準備や後片付けで手を抜いてしまうと、次の実験に影響が出てしまうのです。そういった点で責任感を持って実験に取り組む事ができ、また、様々な実験器具の管理について学べていると感じています」と、実験ならではの大変さや、やりがいを語ってくれました。

履修している学生は、真剣に実験に取り組み、教員と意見交換をする姿も見られました。