2026.10.16

日本学術振興会サマー・プログラムで外国人研究者を受け入れ―第50回法政研究会を開催

2026年8月4日、法学部は第50回法政研究会を開催しました。

京都産業大学 法学部では、教員や大学院生、海外から招聘した研究者による研究発表の場として、法政研究会を定期的に開催しています。今回は、日本学術振興会(JSPS)サマー・プログラムを通じて本学が受け入れ機関となり、特別研究員として来日した Ezgi Aydinlik 氏(フランクフルト大学 博士後期課程)を報告者として迎えました。
日本学術振興会サマー・プログラムは、欧米6か国の優秀な若手研究者を対象に、日本の大学・研究機関における研究活動の機会を提供する国際研究交流事業です。本学の社会安全・警察学研究所が行った共同研究をきっかけに、法学部 浦中 千佳央 教授が受入研究者となり、Ezgi Aydinlik 氏を特別研究員として招聘することとなりました。

     Ezgi Aydinlik 氏
ドイツの刑事司法における平等をテーマに研究発表

Ezgi Aydinlik 氏は現在、「刑事司法における構造的差別と憲法上の平等の限界」をテーマに博士論文を執筆しています。研究会では、“Structural Discrimination in Criminal Justice and the Limits of Constitutional Equality”を題材として、主にドイツの刑事司法における「平等(Equality)」の問題について英語で報告を行いました。
報告では、刑法の適用における平等が刑事司法の正当性を支える重要な原理である一方で、犯罪学研究においては、刑法が特定の社会集団、とりわけ貧困層やマイノリティに対して選択的に適用される可能性があることが紹介されました。また、このような平等という規範的要請と、現実に存在する選択性との関係について、学説や判例がどのように議論しているのかについて考察が行われました。

活発な研究交流を実施

当日の研究会には、高畠 淳子 法学部長をはじめ、法学部教員計7名が参加しました。英語、ドイツ語、フランス語を用いた質疑応答では、若手教員を中心に活発な意見交換が行われました。研究交流を通じ、ドイツと日本における刑事司法や平等概念をめぐる議論を深めることができました。


今回の研究会は、若手研究者の育成に加え、法学部における国際学術交流を推進する貴重な機会となりました。法学部では今後も海外研究者との交流を積極的に進め、国際的な研究ネットワークの構築と研究活動の活性化に取り組んでまいります。

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※社会安全・警察学研究所