2026年9月4日、生命科学部の高橋 純一准教授と生命科学研究科1年次の吉尾 実莉さんが、駐日キルギス共和国大使館を訪問し、キルギス共和国特命全権大使のエルキンベク・オソエフ氏と面会しました。今回の訪問では、キルギス共和国を代表する特産品の一つである白いハチミツをテーマに、本学で進めてきた研究成果について紹介しました。

中央がエルキンベク・オソエフ大使、吉尾 実莉さん(左)と高橋 純一准教授(右)
キルギス産白いハチミツの科学的な特徴を紹介
キルギス共和国では、白くクリーム状の外観をもつハチミツが特産品として知られています。高橋准教授らの研究グループでは、この白い外観が生じる仕組みについて科学的な解析を進めており、今回の面会では、ハチミツが白くクリーム状になる原理と味覚に及ぼす効果について、これまでに得られた研究成果を説明しました。さらに、白いハチミツに含まれる生物由来のDNA情報を利用した遺伝子診断による品質評価法についても紹介しました。ハチミツを科学的に解析することによって、その機能性の解明や品質評価を目指しています。

研究成果を応用した白いハチミツ飴を試食
今回の訪問では、研究成果の社会実装に向けた取り組みについても紹介しました。研究によって明らかになった白いハチミツの特徴や原理を応用し、京都産業大学生態系サービス研究センターと岩井製菓株式会社、株式会社 クロシモ、株式会社 蜂蜜工房との共同開発によって、キルギス産の白いハチミツの性状を維持したまま、飴の製造開発に成功しました。
面会では、発売を予定している飴の試食会も行われ、オソエフ大使に実際に試食していただきました。白いハチミツが持つ特徴と、科学的知見と日本の飴づくりの伝統技術を組み合わせた商品を通して、キルギス共和国のハチミツの魅力を日本で広く知ってもらうことを目指しています。

高橋 純一准教授のコメント
キルギス産の白いハチミツを研究対象として科学的に解析するだけでなく、得られた研究成果を新しい食品の開発につなげることができたことを大変うれしく思います。白いハチミツには、まだ科学的に解明されていない興味深い特徴が数多くあります。今後も研究をさらに進めるとともに、キルギス共和国と日本をハチミツを通じてつなぐ取り組みに発展させていきたいと考えています。
生命科学研究科 吉尾 実莉さんのコメント
これまで研究について、オソエフ大使に直接研究成果を説明する貴重な機会をいただきました。研究室で行ってきた分析が、実際の商品開発につながっていく過程に関わることができ、とても刺激を受けました。今後も白いハチミツの特徴を科学的に明らかにし、その魅力や価値を多くの方に伝えられる研究を進めていきたいです。

エルキンベク・オソエフ大使に研究内容を説明する吉尾 実莉さん
エルキンベク・オソエフ特命全権大使のコメント
キルギス共和国の白いハチミツについて、日本の大学で科学的な研究が進められていることを大変うれしく思います。さらに、その研究成果を活用して日本の企業とともに新しい商品が生まれたことは、キルギス共和国と日本の交流を深める素晴らしい取り組みです。白いハチミツをきっかけとして、両国の研究、産業、文化の交流がさらに発展することを期待しています。
今回の訪問を契機として、京都産業大学では、キルギス共和国の地域資源であるハチミツに関する科学的研究をさらに発展させるとともに、企業との連携による研究成果の社会実装や、ハチミツを通じた日本とキルギス共和国との交流に取り組んでいきます。

キルギスの白いはちみつ飴の商品ラベル