2026.07.09

微生物も「急には止まれない」!? 〜大型ボルボックスの「繊毛ブレーキ」の必要性を、微小な力の直接測定と遊泳シミュレーションから実証〜

宇部工業高等専門学校(山口県宇部市 校長:川村 淳浩 以下「宇部高専」)物質工学科の島袋勝弥准教授は、常葉大学(静岡県静岡市)教育学部の三留規誉教授らの共同研究グループとともに、多細胞藻類であるボルボックスが泳ぐ際の水中での衝突力をミリ秒単位で直接測定することに成功しました。京都産業大学生命科学部の若林憲一教授もこの研究に参加しました。


近年の若林教授らの研究(Ueki & Wakabayashi, 2024)から、ボルボックスは進化の過程で体が大型化して「レイノルズ数(※1)」が上がると、光刺激に対する繊毛の反応を劇的に変化させることが報告され、流体環境との関係が示唆されていました。本研究グループは、高感度な力学計測により大型種にはたらく遊泳時の「慣性衝突力」を実証してブレーキ行動の物理的必然性を説明するとともに、計算シミュレーション(※2)から自らの質量(重さ)が泳ぎの安定性に寄与していることを明らかにしました。本成果は国際学術誌『Physical Review Research』に2026年6月30日(現地時間)掲載されました。

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なお、この論文は2024年の論文の続報研究です。