2026.04.20

生命科学部 高橋 純一 准教授が編集・執筆した著書「スズメバチの生物学」が出版されました.

京都産業大学 生命科学部の高橋 純一准教授が編集・執筆を手がけた最新刊『環境Eco選書19 スズメバチの生物学』が、北隆館より出版されました。

【本書の概要】

本書は、スズメバチという昆虫が持つ多面的な魅力を余すことなく伝えるために企画されました。一般に怖い存在として語られがちなスズメバチですが、その高度な社会性や進化の過程は驚きと発見に満ちています。
本書の最大の特徴は、分類、系統、形態、生態といった生物学の基礎から、最新の研究成果までを網羅した圧倒的な情報量にあります。DNAメタバーコーディングを用いた食性解析や、社会行動を制御する情報化学物質の解明、さらにはネジレバネや冬虫夏草といった寄生生物との精緻な関係など、従来の書籍では到達できなかった最先端の知見を惜しみなく掲載しました。また、衛生害虫としての適切な対処・駆除法や外来生物としての側面や日本が世界に誇る食文化である蜂追いとの関わりに至るまで、多角的な視点からスズメバチの全貌を描き出しています。実用面においても、日本産スズメバチ亜科の属・種・亜種を正確に同定できる検索表を収録しており、大学での研究・学習のみならず、害虫駆除の最前線で活動するプロフェッショナルや自然観察指導員にとっても現場で手放せない確かなガイドとなります。
執筆陣には、編著を務める高橋純一(京都産業大学)と佐賀達矢(神戸大学)をはじめ、山根正気(鹿児島大学名誉教授)や小野正人(玉川大学名誉教授)といった、日本のハチ研究を長年牽引してきた第一人者たちが集結しました。専門家たちの英知を結集し、科学的根拠に基づいた質の高い情報を凝縮した本書は、スズメバチのすべてがわかる決定版です。学生や研究者はもちろん、自然保護に携わる方や、この魅力的な昆虫について深く知りたいすべての方に手に取っていただきたい一冊です。


『環境Eco選書19 スズメバチの生物学』  
高橋純一・佐賀達矢 編集 
【体 裁】A5判,カラー口絵8頁+348頁
【刊行】2026年4月20日 

【本書の目次】

Ⅰ.スズメバチ亜科の分類と系統(1 スズメバチ類の分類/2 系統) Ⅱ.日本産スズメバチ亜科の検索表と種解説(1 日本産スズメバチ亜科の 属・種・亜種への検索表/2 日本のスズメバチ) Ⅲ.スズメバチ亜科の生態(1 スズメバチ属/2 ヤミスズメバチ属/ 3 クロスズメバチ属/4 ホオナガスズメバチ属) Ⅳ.最新研究(1 スズメバチ亜科の巣分析/2 DNAメタバーコーディング法による食性解析/3 スズメバチの 社会行動と情報化学物質/4 スズメバチ亜科に寄生するネジレバネ/5 スズメバチタマセンチュウ/6 カ ギバラバチ類/7 スズメバチ亜科における冬虫夏草の生態と応用) Ⅴ.ヒトや生態系とのかかわり(1 スズメバチ類による衛生被害/2 駆除/3 外来種となったスズメバチ/4 スズメバチ食と蜂追い)

【執筆陣】

〈編著者〉高橋純一(京都産業大学)/佐賀達矢(神戸大学) 
〈著者〉山根正気(鹿児島大学名誉教授)/牧野俊一(森林総合研究所)/佐山勝彦(森林総合研究所)/大山 望(福井県立大学)/ 中村雅雄(カーリットの森を守る会代表)/小野正人(玉川大学名誉教授)/中瀬悠太(京都芸術大学)/嶋崎 拓(筑波大学)

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