「アントレプレナー育成プログラム」~海外渡航プログラム~ 韓国の街で学生5名が海外で見つけた、ビジネスの種と挑戦のリアル
教室の中だけでは、見えないものがある。
売り場のつくり方。人を惹きつける空間の設計。街に流れるスピード感。世界で挑戦する人の言葉の重み。
3月15日(日)~3月19日(木)、アントレプレナー育成プログラムの一環として実施の「海外渡航プログラム」では、具 承桓経営学部教授と学生5名が韓国・ソウルを訪れ、「いま動いているビジネスの現場」を自分の目で確かめました。日常の中にある違和感や発見を、未来のアイデアへと変えていく。そんな学びの入口となる時間でした。
街が語るビジネスの工夫
最初に訪れたのは、起業家が集い、新しいビジネスが生まれる「ソウル創業ハブ(Seoul Startup Hub)」です。ここには、3Dプリンターや工作機械、食品開発にも使える設備が並び、「思いついたら、すぐ試す」というスピードが空間に満ちていました。机の上で考えるだけでなく、まず動かし、確かめ、磨いていく。その距離の近さに、アイデアは“試して育てるもの”なのだと実感しました。


話題の複合書店、緑豊かな公園へと再生された街の空間、巨大な書架を中心に人が集まる商業施設、技術を魅力的に見せる企業ミュージアムを視察。韓国の街には、思わず足を止めてしまう仕掛けが、いたるところにありました。商品だけでなく、空間そのものが体験として設計され、そこに人を惹きつける価値が生まれている。学生たちは街を歩きながら、ビジネスは店舗や製品だけで完結するものではないことを、肌で感じていきました。


「展示」の向こう側にある戦略を見る
テクノロジーとビジネスの先端にも触れました。「Samsung Innovation Museum」では、韓国の電子産業の歴史と、日本にはまだない最新テクノロジーが生み出す製品の数々に触れました。さらに「Hyundai Motorstudio Seoul」では、先端技術が実際の車にどう実装されているのかを目の当たりにし、世界的企業がブランドをどう見せ、どう魅力へ変えているのかを体感しました。展示を見るだけではなく、企業の思想や戦略に触れるような時間でした。
歴史を価値に―ただの「古いもの」ではない
先端に触れた後は、世界遺産の「水原華城」へ。歴史的な建造物の重みと、周囲に広がる現代的なカフェや街並みが、自然に共存していました。古いものをただ残すのではなく、新しい感性と結びつけながら、人を惹きつける価値へ変えていく。そんな街のあり方に触れ、学生たちは、歴史もまた新しいビジネスの資源になり得ることを学びました。古いものと新しいものが対立を超えて、掛け合わせることで、新たな魅力は生まれる。そのヒントが、街の中にありました。
「どう始めるか」を海外で学ぶ
連携協定校である崇実(スンシル)大学校 中小企業大学院では、スタートアップが生き残るための考え方を学ぶ特別講義を受講しました。そこで語られたのは、壮大な構想の前に、まずは日常の小さな不満や違和感に目を向けること。そして、多くの人に広く届く前に、まずは熱狂的に支持してくれる少数のファンをつくることの重要性です。派手な成功談ではなく、「どう始めるか」―学生たちへの問いです。


さらに、現地で企業家として活躍する京都産業大学卒業生が、現地で歓迎。そこで触れたのは、圧倒的な熱量と行動力、海外ビジネスのおもしろさ、そして苦労と覚悟。同じ京都産業大学で学んだ人が、ここ韓国にいる現実。「いつかは、自分にも」。そう思える出会いでした。




自分の問いで世界を読む
プログラムの締めくくりは、学生一人ひとりがテーマを持って街を歩くフィールドワークでした。人気エリアや地元のスーパー、交通機関などを自分の足で確かめ、日本との違いを見つけていく。その時間は、単なる見学ではなく、自分の問いで世界を読む実践そのものでした。日常の風景の中にこそ、アイデアの種がある。 そう気づいた瞬間から、街の見え方は変わります。


“遠征”を終えて
参加した学生からは、「日本との違いの中にアイデアの種を見つけた」、「世界で活躍する先輩の言葉で、挑戦がぐっと身近になった」という声が上がりました。今回の「遠征」で得たものは、知識だけではありません。自分の目で見て、自分の頭で考え、自分なら何を仕掛けるかを問い続ける姿勢です。
世界を見に行くことは、単に遠くへ行くことではない。自分の可能性を、少し先まで見に行くことなのかもしれません。
関係リンク
・韓国 崇実大学校大学院 ベンチャー中小企業学科の教職員・学生が来学
・ベトナムで学ぶ!海外視点で磨くアントレプレナーシップ
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