専攻の特長
半島にひしめく多様性を知る

Point01確かな語学力で、世界遺産最多のイタリアを深掘り

イタリアの言葉と社会を、共に学んで高めあう
専攻イタリア語(構造・会話・総合)やイタリア学入門の授業では、ペアワークやグループワークを通じて、学生が主体となってアクティブに学びます。また、ローマ、ヴェネツィア、フィレンツェなど観光地の多いイタリアの映像を見たり、サンタ・ルチアをはじめとする有名なカンツォーネを歌ったりして、語学のモチベーションを高めます。
トスカーナ州の古都シエナでの海外実習では、現地のイタリア人学生との交流会でプレゼンテーションをして、お互いの文化を紹介し合います。

語学力を高めて、イタリア文化の視野を拡げる
イタリア文化論やイタリア文学などの授業では、学びつつあるより高度なイタリア語を活かしながら、歴史と自然が豊かなイタリアの多様性の魅力を探っていきます。また、イタリア語学の授業では、言語史や方言など、言葉そのものに関する理解を深めます。
長期留学先は3つあり、まず、トスカーナ州のシエナは町自体が世界遺産で、パリオという中世から続く競馬が有名です。次に、ウンブリア州のペルージャは、かつてサッカーのセリエAで中田選手が活躍し、最近はバレーボールのセリエAで石川選手が活躍しています。最後に、プーリア州のレッチェはバロック建築で有名な文化都市で、ワインやオリーヴオイルの生産が盛んです。

Point02イタリアの「推し」を仕事にする

高度な語学力で、イタリアを多角的に探求する
3年次以上を対象とする専門セミナーの授業では、ビジネス、時事問題、旅行観光、ポップカルチャー、食文化をテーマとして、将来の進路にダイレクトにつながる内容を学びます。また、ゼミ(研究演習)では、日伊交流の調査と企画(学外機関と協力)、翻訳の理論と実践(絵本翻訳大賞への応募)、カンツォーネやポップスの分析と歌唱、世界遺産を通じたイタリアの諸相の探求をテーマとして、教員と学生が身近に交流しながら、4年間の学びを完成させます。

イタリアのbello e buono(美しさと良さ)を社会で活かす
スタイリッシュなファッション・ブランド、素材の味を活かした料理、デザインが際立つ家具や自動車、そして世界最多の世界遺産...... これらの優れた文化を生み出し、支えるイタリア人は、明るく陽気なだけではなく、実はとても勤勉で几帳面です。イタリアは日本の重要なビジネス・パートナーでもあって、外務省によると400近い日系企業が進出しています。
卒業後は、4年間で身に付けたイタリア語の能力と、イタリアの社会と文化に関する知識を基にして、日本とイタリアを結びながら国際的に活躍することが目標です。

4年間の学び
夢に向かってa poco a poco(少しずつ)
1年次パスタとカルチョの国イタリアにアプローチ

イタリアは料理やスポーツなどで、日本人にとってなじみの深い国です。また、世界遺産の数が最も多く、旅行先として人気が高い国です。専攻では、古代ローマから脈々と続く豊かな歴史に触れながら、イタリア語をゼロから丁寧に学びます。
3月の海外実習では、世界遺産の町シエナに3週間滞在して、1年間学んだイタリア語を使って異文化交流に挑戦します。
2年次現代のイタリアに生きるルネサンスの伝統

世界中の人々から愛されるイタリアのファッションや芸術は、フィレンツェの町に花開いたルネサンスにさかのぼることができます。1年次で身に付けた語学力を活かして、洗練されたイタリアの文化を学び、より高度な国際コンピテンスを目指します。
秋に出発する長期留学では、留学アドバイザーの指導のもと、各自でテーマを設定して、現地のイタリア人とより深い交流をします。
3年次語学力によってイタリアをより身近なものに

ピザやワインなどの食文化やアルマーニやドルチェ&ガッバーナなどのファッションの他に、フィアットやフェラーリなどの自動車や、オペラやカンツォーネなどの音楽は、すでに私たちにとって親しみのあるものです。これらを将来の自分のキャリアに活かせるよう、高度なイタリア語を使って本格的に学ぶことで、より身近なものにしていきます。
4年次イタリアとその言語の学びを完成

かつてヨーロッパで広く使われていたラテン語に、イタリア語は由来します。それを身に付けると、同じ系統のフランス語やスペイン語が少し分かるようになり、英語の語彙が知らないうちに増えていることに気付きます。機械翻訳やAIを使うときにも、自分の頭の中に言語とその背景の十分な知識があることで、実社会の中で有効に役立てることができます。
卒業後

イタリアを通じてbenessere(ウェルビーイング)
努力の甲斐あって、卒業後にイタリアと直接関連のある業界(例えば、食品、観光、貿易など)で活躍する人もいますが、もちろんそうではない人もいます。とはいえ、間接的であっても文化大国イタリアを身近に感じながら、スポーツや芸術を楽しんだり、旅行をして優れた文明に触れることは、かけがえのない価値を人生にもたらしてくれるはずです。
科目紹介
専攻イタリア語
イタリア語の基礎を学び、総合的なコミュニケーション能力を段階的に身に付けていくための科目です。1年次春学期にI、同秋学期にII、2年次春学期にIII、同秋学期にIVと段階を追って内容が発展していきます。「会話」では専攻語の積極的なコミュニケーション能力を養成します。「総合」では専攻語の運用能力を総合的に向上させます。「構造」では文法をベースに専攻語の言語体系を学びます。
イタリア学入門
ことばの背景にあるイタリア語圏の文化や社会事情など、イタリア語を4年間学んでいくために必要な入門的・基礎的知識を学びます。
イタリア語情報リテラシー
インターネットで情報を検索をしたり、コンピュータを活用したプレゼンテーションを行なうなど、イタリア語を用いた情報リテラシーを身に付けます。
専攻基幹科目
イタリア語圏の学問領域に関する中心的な授業科目群で、イタリア語圏が持つ言語・文学・文化・歴史・社会・政治・経済等についての知識を学びます。
- イタリア語学概論
- イタリア語学A
- イタリア語学B
- イタリア文学・文化概論
- イタリア文学A
- イタリア文学B
- イタリア文化論A
- イタリア文化論B
イタリア語専門セミナー
イタリア語のコミュニケーション能力をさらに発展させるために、卒業後の進路をも見据えた専門的テーマを設定し、4技能を融合させたコンテントベースの総合的な言語科目です。
- イタリア語専門セミナー(時事問題)
- イタリア語専門セミナー(旅行観光)
- イタリア語専門セミナー(食文化)
- イタリア語専門セミナー(ポップカルチャー)
- イタリア語専門セミナー(ビジネス)
英語で学ぶイタリアの社会・文化
専攻語圏の社会や文化を英語で学ぶ科目「英語で学ぶイタリアの社会」「英語で学ぶイタリアの文化」を設置しています。英語と専攻語、日本語を統合する形で、異文化コミュニケーションのスキルや態度の発展を目指します。