Catch Up WORLD

今知っておきたい旬なトピックをポイント解説!キャッチアップ・ワールド Catch Up WORLD

情報理工学部 宮森 恒 教授に教えていただきました!

今号のPickUp スマートスピーカー Smart speaker
AI による音声認識機能があり、他の機器やサービスと連携することで、スマートフォンのようにいろいろな機能を拡充できるスピーカー。日本では約1年前から注目を浴び始め、今後普及が加速していくと考えられています。話しかけるだけでさまざまなことを可能にするスマートスピーカーは、私たちの暮らしを大きく変えると期待されている、最新アイテムの一つです。

今、注目のスマートスピーカーは、大きく4タイプ!

  • 1

    Google アシスタント搭載タイプ

    「OK Google」という声で起動し、Googleのさまざまなサービスと連携が可能。「●●とは?」などの検索も声だけでできます。

  • 2

    Amazon Alexa搭載タイプ

    代表的な「Echo」や、国内未発売モデルではカメラやモニタを搭載したものがあるなど、ラインナップが豊富。反応が早いと評判を集めています。

  • 3

    Apple Siri搭載タイプ

    音楽配信サービスの使用者を主な対象にしており、音質を追求した音楽好き向けスピーカー。ただし、高額なのがネックです。

  • 4

    LINE Clova搭載タイプ

    LINEの送信や読み上げが可能で、愛らしいフォルムの「Clova Friends」ではLINE通話もできます。バッテリー内蔵のため携帯性に優れていることも特徴の一つです。

Q
なぜ、最近スマートスピーカーが増えているのですか?

多くの企業は、将来を見据えた
暮らしの転換を狙っているといえます。

スマートスピーカーは、企業にとってデータ収集ツールとして有効だと考えられており、屋内の生活関連データを集め、活用しようという狙いがあります。スマートスピーカーはネットに繋がるため、アラームのセットや音楽の視聴から、企業はその家の生活スタイルをある程度理解でき、それを活用した新サービスを利用者に提供できるでしょう。冷蔵庫や洗濯機等の家電と繋がれば、サービスの幅はさらに広がります。スマートスピーカーは、家のスマート化を促進する起点として期待されているのです。

[予想されるAI製品の発展]

Q
スマートスピーカーは、暮らしをどのように変えるのですか?

声だけで操作できることが増えますが、
リスクを踏まえた使い方が大切です。

IoTによってさまざまなモノがネットに繋がれば、スマートスピーカーの重要性は益々高まるでしょう。現に、通販の注文や家電操作の一部は声だけで完了させることができます。一方で、リスクを踏まえた使い方も大切です。他人の声や、Webサイトやテレビから流れる音声で、意図せず動作する可能性もあります。また、鍵の開け閉めや、パスワード、カード番号を思い出すためにスマートスピーカーを使うべきではありません。自宅のWi-Fiを暗号化と強力なパスワードで守るなど、いくつかの点に気をつけた使い方をすれば、スマートスピーカーは私たちの暮らしを格段に楽しく便利に変えてくれるはずです。

[スマートスピーカーの連携イメージ]

vol.79 サギタリウス 2018年4月1日発行

サギタリウスに載りたい人募集!京都産業大学 広報部までお問い合わせください。E-mail:ksu-sag@star.kyoto-su.ac.jp TEL:075-705-1411

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