令和5年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 英語教育科目

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

本年度は春・秋学期ともに全科目において「学生の成長実感」「興味・理解の伸び」「総合的な満足度」を重点テーマとし、今後のカリキュラム改善のための一資料とすることを目的に調査を実施した。必修英語カリキュラムの調査結果の概要としては、上記3項目に関して春学期・秋学期ともに全体的に高評価であったが、秋学期の方が全体的にやや高めの評価傾向が見られた。秋学期の結果をとりあげると、650科目において調査が実施され、回答率は40.5%であった。 まず、全科目の平均は「成長実感 4.01」「興味・理解の伸び 3.99」「総合的な満足度 4.08」であり、5件法であることを考えると概ね好評価であった。正規科目(1,2年生の「基礎英語」「初級英語」「中級英語」「上級英語」「上級英語PLUS(1年生のみ)」科目)に関しては、全体的にクラスレベルが上がるにつれて3項目の評価も高くなる傾向が見られたが、一部例外的な科目もあった(例:2年中級コミュニケーション科目は低めの評価)。一方、新設された1年上級英語PLUS科目は、総合的な満足度が、TOEIC科目4.54、S&W(Speaking & Writing)科目4.27と、他のレベルよりもかなり高い評価となり、学生の満足度の高さがうかがえた。 次に、選択科目に関しては、全体的に好評価であり、また、3項目以外の「目標を持って受講」においても全科目平均よりも高かった。このことは、選択科目が履修者自らの興味・関心に従って履修する科目であり、よって学生が意欲的に目標を持って取り組む傾向があったと思われる。これらの結果から総合的に考えると、本年度の春学期・秋学期を通して、学生からは英語科目全体的に一定の評価を得ていることが分かった。

2. 学部独自のFD活動についての報告

(1)公開授業とワークショップ

  1. 公開授業:
    公開授業は設定していないが、教員間で随時見学を行っている。

(2)その他研修会等

必修英語カリキュラム独自の研修会を実施した。概要は以下の通りである。

  1. 基礎(総合)クラス研修会(新年度に向けての研修会)
    日時:2024(令和6)年2月19日(月)10:30-12:00 対面開催 (S201教室)
    参加者:専任1名、実学英語講師(新任)4名、非常勤講師10名 [計15名]
    内容:新年度の教科書、シラバス、試験、評価、授業に関する質疑応答等
  2. TOEICクラス研修会(新年度に向けての研修会)
    日時:2024(令和6)年2月19日(月)13:00-17:00 対面開催 (S201教室)
    参加者:専任3名、実学英語講師(新任含む)16名、非常勤講師5名 [計24名]
    内容:カリキュラム・シラバスのポイントについて確認・質疑応答、実践報告、グループごとに授業実践に関するディスカッションと全体共有
  3. コミュニケーション科目研修会(新年度に向けての研修会)
    日時:2024(令和6)年2月19日(月)9:00-17:00 午前対面開催、午後オンライン開催
    参加者:専任3名、実学英語講師(新任含む)20名、非常勤講師(新任含む)2名 [計25名]
    内容:(午前)新任教員への説明
       (午後)カリキュラム等説明、Pearson Publishingからゲストスピーカーによるテキスト使用方法の説明、研究内容や指導法に関する発表
     

3. 総括

(1)1と2において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

学生のレベルに合わせたカリキュラム運営が学生から一定の評価を得ていること。担当教員が研修会等で積極的に参加、意見交換を行うことを通して常によりよい授業を目指す教師力。

(2)1と2において確認された改善すべき点

引き続き学生にとってより効果的なカリキュラムとなるよう検討していく必要がある。

4. 次年度に向けての取り組み

全科目において学習成果実感調査を実施することで学習成果を注視していく。また、担当教員対象のFD活動(授業見学や研修会)も引き続き実施する。
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