「日本語表現1」調査実施9クラスの授業満足度は総じて高い（回答率52.5％）。総合的な科目満足度を尋ねた設問12においては「強くそう思う」44％、「そう思う」36％であり、合わせて80％であるが、昨年の90％からは減っている。担当教員の熱意を感じたかを尋ねた設問9については、「強くそう思う」39％、「そう思う」40％を合わせて79％であるが、こちらも昨年の93％からは減っている。「日本語表現2」については、調査実施３クラスの授業満足度は好調な結果が出ている（回答率２３．６％）。総合的な科目満足度を尋ねた設問１２においては「強くそう思う」６９％、「そう思う」１５％であり、合わせて８４％である。昨年の８６％とほぼ同等である。担当教員の熱意を感じたかを尋ねた設問9については、「強くそう思う」69％、「そう思う」31％を合わせて100％となり昨年度80％から大きく増加している。学ぶ意欲や得たスキル、専門外への興味・関心にかかる問いへの肯定回答率も（日本語表現1、日本語表現2ともに）高いレベルを維持している。ただ、回答率が低い点が気になるところである。
初年次ポータル科目である「自己発見と大学生活」について（調査実施30科目）も非常に高い授業満足度を得ている。総合的な科目満足度を尋ねた設問12において。」は「強くそう思う」45％、「そう思う」43％であり、合わせて88％（昨年度89％）であった（回答率72.5％）。担当教員の熱意を感じたかを尋ねた設問9については、「強くそう思う」39％、「そう思う」43％を合わせて82％（昨年度85％）となった。設問10「この科目の学習を通じて、周囲の人と関わりながら自らを表現できるようになりましたか」と、設問１１「この科目の学習を通じて、自ら方針を立て、主体的に行動できるようになりましたか」は「自己発見と大学生活」の到達目標に沿った設問である。設問10においては「強くそう思う」40％、「そう思う」48％で合わせて88％（昨年度90％）であり、。設問11についても、「強くそう思う」34％、「そう思う」49％を合わせて83％（昨年度80％）であった。昨年度は授業15回中14回がZOOMによるリアルタイム授業であったが、学生の満足度には大きな変化はないようだ。
「大学の歴史と京都産業大学」（回答率33.3％）は、総合的な満足度が「強くそう思う」36％、「そう思う」48％で合わせて86％、担当教員の熱意を感じたかを尋ねた設問９については、「強くそう思う」34％、「そう思う」43％で、合わせて77％という結果であり、「GJP Introductory Seminar」（回答率78.6％）は、総合的な満足度が「強くそう思う」73％、「そう思う」18％で合わせて91％、担当教員の熱意を感じたかを尋ねた設問９については、「強くそう思う」８２％、「そう思う」１８％で、合わせて１００％という結果であり、「データ・AIと社会」（回答率２３．７％）をと、総合的な満足度が「強くそう思う」２７％、「そう思う」５２％で合わせて79％、担当教員の熱意を感じたかを尋ねた設問9については、「強くそう思う」21％、「そう思う」49％で、合わせて70％という結果であった。概ねの満足度から100％の満足度まで幅がみられるが、回答率にばらつきがあり解釈に難しいところがある。「データ・AIと社会」については、文部科学省の数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度（リテラシーレベル）による認定を得た科目でもあり、今後とも注意深く検討する必要がある。
本分析対象とした科目では、昨年度のオンライン授業中心から対面授業に全面展開したにも関わらず、満足度が大きく向上しているとはいえないところもある。昨年度の総括を踏まえ、各科目において履修者の動向やニーズに留意しながら適切な改善を図っていく必要がある。

その他研修会等：

• 自己発見と大学生活　担当教員会議
  テーマ：授業の進め方と留意点、実施時の課題
  概要：統括教員からの説明と質疑応答
  実施日：4月1日（金）14：30～15：30　　　7月13日（水）12：30～13：10　
  参加人数　　両日とも約１０名（うち職員1名）
• 自己発見と大学生活　情報交換会
  テーマ：授業実施時の手法と今後の課題
  概要：統括教員の司会による、情報交換と振り返り
  実施日：5月28日（水）16：45～18：15　
          　　6月29日（水）16：45～18：15
          　　8月25日（木）15：00～16:00
  参加人数　　各回とも約１０名