令和4年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」 キャリア形成支援 教育科目

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

キャリア教育センターが開講する産学協働教育科目については、全ての科目で学習成果実感調査を予定していたが1クラスで未実施となった。さらに、回答率が低い科目もあった。実施の周知徹底が必要である。
設問14は、科目の満足度に関する設問である。ほぼすべての科目について満足度「とてもあてはまる」「まああてはまる」(以下、上位2項目)は高かった。1クラスのみ上位2項目が60%と他に比べ若干低い結果であった。すべての科目の総合結果は、93 %の学生が上位2項目を選択しており、満足度は極めて高く、所定の目的は達成されている。
設問6から13までは、産学協働教育科目により学生に身につけてもらいたい能力についての、学生の自己評価に関する設問である。ほぼすべての設問において、上位2項目を選択した学生が60〜80%を超える割合でおり、授業の狙いは概ね達成できていると判断できる。
他方で、科目によっては、「設問12.自分の将来の進路に関する情報を収集した」「設問13.自分がどのような仕事に向いているか考えた」の上位2項目が50%未満という結果が複数出ている。企業から与えられた課題を解決するPBL系でこの傾向が見られるが、授業の性質上、上記の内容は厚くなく、仕方が無い結果である。逆に、PBL系では、「設問8.他の学生と協力して物事に取り組めるようになった」「設問9.課題に取り組む中で問題を発見・解決できるようになった」の上位2項目が、全科目平均(共に93%)よりも2~4%高い結果となっており、授業の狙いは概ね達成できていると判断できる。
授業のよい点・改善点についての自由記述(設問15)の内容は多岐にわたるが、学生たちがグループワークや企業等との関わりの中で刺激をうけて成長している様子が見て取れた。他方でグループメンバーのやる気の差による問題や、課外活動が多いことの負担を訴える声もある。また、「ビジネスマナー研修」について改善要望が寄せられている。改善が必要か関係者内で検討すべきである。

2. 「ワークショップ」についての報告

(1)公開授業とワークショップ

ワークショップ:O/OCF-PBL担当者会議
  • 9月5日(月)11:00~12:00 Teamsで開催 参加者:15名
  • 12月15日(木)11:00~12:00 TeamsおよびS308演習室で開催 参加者:12名
  • 各授業回の運営方法の共有、授業全体の振返り等、科目独自のFD活動を行った。

3. 総括

(1)1と2において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

  • 学生の満足度は非常に高い。
  • 学生にとっては、企業人と関わる貴重な機会となっている。
  • 具体的な経験と振り返り(内省)を繰り返すことによる教育効果が高い。
  • 多クラス開講科目においても、教員間の連携がとれており、授業改善体制が整っている。

(2)1と2において確認された改善すべき点

  • 実感調査の回答率が著しく低い科目や未実施科目については改善が必要である。
  • ビジネスマナー研修の見直しが必要か検討する。

4. 次年度に向けての取り組み

今年度に実施した学習成果実感調査の結果については、担当教員にフィードバックし、次年度の授業改善に役に立てる。次年度以降もすべての科目において学習成果実感調査を実施し、教育効果測定の結果と合わせて授業改善につなげていきたい。
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