令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」 人間科学教育科目

「学習成果実感調査」についての分析結果

春学期は、前年と同様にほとんどの科目がオンラインで実施された。人間科学教育科目の全科目平均での、アンケートの実施率は74.67%、回答率は27.17%であった。前年の数値(実施率:78.57%、回答率:33.71%)と比較して、実施率で3.90%、回答率で6.54%、低い数値になっており、調査をオンラインで実施することによって、実施率、回答率が低くなる傾向が顕著である。
授業の満足度を示す「設問6、この講義で学びの面白さを感じた。」、「設問8、総合的にみてこの講義に満足している」の2つの設問で85%弱の学生が、「強くそう思う」「そう思う」と回答している。この設問に対して、昨年は約80%が同様の回答であり、一昨年は約70%であった。「設問7、この講義の学習を通じて、知識を得たりスキルを伸ばすなど、自らの成長を実感することができた。」では、「強くそう思う」「そう思う」と答えた割合は80%程度であった。この設問に対して、昨年は80%弱が同様の回答であり、一昨年は60%弱であった。準備学習等の時間を問う設問3の回答において、準備学習が30分未満の受講生は約20%で、昨年と同程度である。一昨年は約50%であった。受講するにあたってもっとも重視したもの、を問う設問9では、「講義内容」と回答した受講生が約62%であった。昨年は約65%、一昨年までは50%であった。このように、多くの調査項目で積極的な学びの姿勢が見られる結果になった。しかしながら、学習意欲が高い学生層が回答している可能性が高いことを考慮すると、楽観することはできない。
「設問10、基本科目と展開科目の関連性を考えて履修した」の回答結果は、約55%の学生が、「強くそう思う」「そう思う」と回答しており、半数程度の学生は基本科目と展開科目をセットにして履修していると推察される。
オンライン授業に使用する機器や接続方法を問う設問4では、円滑に学習を進めることが「できた」あるいは「どちらかというとできた」の回答が90%を超えている。また、オンライン授業での学習意欲を問う設問5では、「高まった」と「どちらかと言えば高まった」を合わせて55%であった。それに「変わらなかった」の38%を加えれば94%となり、オンライン授業に対するネガティブな回答は非常に少なかった。
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