京都産業大学 卒業生の声

理学部

一般財団法人日本気象協会

引地 慶さん

2021年 理学部 宇宙物理・気象学科 卒業

Keywords気象、情報解析

情報を解析して答えを導き出す、気象のコンサルタント

入社以来、気象予報士として、西日本エリアの道路事業者や鉄道事業者などに、気象情報を提供する仕事をしています。防災・減災のための気象情報はインフラ事業者にとって重要な情報です。膨大な情報から取捨選択して予測をするので作業は大変なのですが、自分たちで実際にリアルタイムに作った情報が、お客さまの動きにつながり、お役に立てるところが、醍醐味でもあります。

初めて気象に興味が湧いたのは、高校生の修学旅行で訪れた屋久島でした。実は日本で一番雨が多い場所が屋久島なんです。なぜ、このような不思議な気象になるのかなと、関心を持ち、それから気象を勉強できる大学を探して、京都産業大学に入学しました。卒業論文で、実際に屋久島の研究をできたのは、とても感慨深いものがありました。

情報を解析して、分かりやすくまとめ、答えを導き出すという、今の仕事の本質的な部分は、学生時代の学びが基礎になっています。自分で予測を作ることは、気象予報士の資格がないとできません。気象予報士の引地として情報を出せることは、誇りでもありますが、防災などの情報は人の命に係わるため、気が引き締まる思いもします。これからも気象のコンサルタントとして、人の役に立てればと願っています。

一般財団法人日本気象協会

在学生へのMessage

京都産業大学は先生との距離が近く、自分の学びに付き合ってもらえる大学だと思います。私の教授は、専門が惑星気象だったのですが、先生の専門分野でなくても、お互いに勉強しながら研究していこうと寄り添ってくださいました。私は3年次生の時に気象予報士試験に合格しましたが、何歳でも受験できるので、興味がある人はぜひ、チャレンジしてください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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