京都産業大学 卒業生の声

理学部

三菱電機システムサービス株式会社

根木 翔平さん

2016年 理学部 物理科学科卒業

Keywordsメーカー、エンジニア

商品の第一線で、お客様とメーカーの橋渡しになる

私は今、商品部に所属し「フィールドエンジニア」という仕事をしています。具体的には、担当エリアにおいて個人や法人のお客様をまわり、エアコンや冷蔵庫や温水器といった三菱電機の家電製品全般の修理・保守や点検運用を任されています。毎日あらゆるお客様と接する立場で、お客様のニーズを引き出して工場などに伝えることもできるので、企業のものづくりの役に立てる、という部分でもやりがいを感じています。
学生時代は物理科学科で共鳴現象の研究をしていて、ある振動数を与えたときにバネが強くなり、ある限界値を超えると弱くなる仕組みを探っていました。実験や集めたデータをとおして「誰も見えなかったものが自分だけに見える」ことが理系の醍醐味だと思いますが、当時の研究の蓄積が機器の不調を見抜いたりする、今の仕事の背骨になっているような気がします。

基礎を重視する学びが、今の強みになっています

京都産業大学の理学部は、数学と物理学の土台づくりをみっちり行いますよね。今振り返ると、あの地道な基礎の土台づくりの取り組みが良かったと思います。あの時培った物事を原理的に理解する力は、あらゆることに応用が利くんだなと、日々実感しています。というのも実は僕、もともと機械はほとんど触ったことがなく、エアコンの仕組みなども入社してから知ったくらいなんです。周りの同期は電気科出身者ばかりで、最初はついていけるか不安もありましたが、一つ一つの原理さえわかっていれば、どんな製品の修理にも応用できることがわかりました。それはたとえ、新製品や未経験の故障であっても同じことです。
仕事を始めてから特に実感しましたが、僕ら理系が関わるような仕事は、目の前で何かに困っているお客様がいるケースが多いのです。それをこれまで自分が学んできたことをフルに使って解決する。解決したときのお客様からの「ありがとう」という言葉は、すごくうれしいですよ。そのためだけに熱力学も流体力学も勉強した甲斐があったと思うくらいです。

三菱電機システムサービス株式会社

在学生へのMessage

私が就職活動で重要性を再認識したことの一つが、「敬語」でした。説明会や面接でも、敬語がうまく使いこなれるかで印象が違ってきますし、言葉遣いに自信があればどんな会話にも積極的に挑めます。もちろん、実際に働きだしてからも、敬語を使いこなせればどんな役職の方ともスムーズに話ができます。そういう意味では、もしかしたら「英語以上に使える言語」ともいえるのでは。模擬面接や年上の人と話す時には、敬語を意識してみると良いかもしれません。

※掲載内容は取材当時のものです。

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