【GSC】Monthly GSC(三次 啓都氏セミナー)を開催しました
2023.07.06
グローバル・サイエンス・コース(GSC)では、コース登録生の月次イベントとしてMonthly GSCを開催し、英語のスキルアップのためのワークショップや講演会を毎月開催しています。
6月のMonthly GSCでは、国際連合食糧農業機関(FAO)の特別顧問、国際協力機構(JICA)の国際協力専門員、北海道大学客員教授として国内外でグローバルに活躍されている、三次 啓都 氏にご登壇いただきセミナーを開催しました。
第3回Monthly GSC
- 日時:6月28日(水)17:00~19:30
- 場所:天地館T204教室
- 講師:三次 啓都 氏(FAO特別顧問、JICA国際協力専門員、北海道大学客員教授)

大学時代に関心のあった林産について学ばれた三次氏は、卒業後ご自身の専門性が活かせる場としてJICAへ就職され、主に発展途上国の森林や開発援助に関わる仕事に従事されました。4年目からは、アフリカのマラウイへ3年間赴任され、その際に感じた「地域の人々が自然環境と共生しながら生計を向上するためにはどうすればよいか」という課題に向き合うため、イギリスのReading大学にて修士号を取得されました。
この期間を振り返り、それまで意図せず経験として積み重ねてきたものを、大学院で改めて整理し、問題意識をもって学び直せたせたことや、Academic Englishについて学ぶ機会を持てたことは、非常に有意義な時間となり、現在の三次氏につながっているとお話されました。 その後は、カンボジアやフィリピンにも赴任され、JICAの中でも本部の役職に就かれる中、2017年には国際連合食糧農業機関(FAO)の事務局長補兼林業局長に就任されました。

今回のセミナーのキーワードとして“Curiosity, Specialty, Connecting dots“という3つを挙げられ、まずは、好奇心があることに対して知的関心を持ち、その関心をどれだけキープしながら専門性を持てるかが大切であると伝えられました。専門性といっても学問や研究だけでなく、社会には人事・調達など様々な分野での職種もあるため、自分に合った専門性を一つ持っておくことで、社会に出てからの自信や働く上での軸につながるとお話されました。
セミナーの最後には、三次氏の経験を振り返り「これまでの経験や出会いは何かしらの形で現在の自分につながってくる。皆さんも学生時代の経験や出会いが5年後、10年後の自分の未来につながっていくと思って、今後様々なことに挑戦し、得た知識や経験を心に蓄えながら、必要な時に引き出せるようにしてほしい。」と伝えられました。

講演後は、自分の専門性の見つけ方や、海外で働くための語学力・学習方法についてなど予定時間を超える多くの質問があり、活発に質問する学生の様子が見られました。様々な国と立場で新たな経験と挑戦を続けてこられた三次氏のお話は、将来グローバルに働きたいと考える学生にとって、学生時代の時間の使い方や、目標に向かって何をすべきか改めて考える非常に有意義な時間となりました。
GSCでは今後もこのようなイベントやセミナーを開催していく予定です。