「京都の伝統文化」で大蔵流狂言師 茂山 七五三さんが講義
2016.06.29
6月29日、共通教育科目「京都の伝統文化」で大蔵流狂言師の茂山 七五三さん(1970年・経済学部卒)が、京都が育てた日本の芸能をテーマに講義を行いました。今回の講義では、茂山さんが能と狂言の違いや、学生に見てほしい狂言のオススメ演目、能面の種類、能楽や申楽の歴史について話されました。
能と狂言の違いは、能は悲劇のストーリーものが多く、一方で狂言は喜劇のストーリーものから多く構成されていることが紹介されました。若い世代でも楽しめる演目として、源氏物語や伊勢物語が紹介されました。いずれの作品も中学校や高校で学ぶことのある物語で、物語全体のあらすじを理解していれば、狂言の中でも特に楽しんで見ることができると伝えられました。
また、能面の種類では、人の顔が描かれたものや動物の顔のものまねであり、様々な場面で狂言師の方々が使い分けているそうです。人間の表情では伝えるのが難しいものには、動物のお面を使うことで物語の世界へ引きずり込むような演出を行われています。
質疑応答の時間では、学生から茂山さんに対して「休日はどのように過ごしているか」や「狂言を演じるうえで何を意識しているか」などの質問が行われました。茂山さんは質問に対して「休日は家で羽を伸ばしながらゴロゴロしている」や「役になりきること。ミスを恐れないこと」と答えられました。
【記事・写真:学生広報スタッフ 谷川 倖大(経済・2年次)】

