「大学の歴史と京都産業大学」で本学 客員教授の松本 零士さんが講演

2016.06.13

6月13日、共通教育科目「大学の歴史と京都産業大学」において、「銀河鉄道999」等の代表作を世に送り出した有名漫画家であり、京都産業大学 客員教授でもある松本 零士さんが特別講演を行いました。

松本 零士さんは、小学校の学級文庫で、京都産業大学の創設者である荒木 俊馬 博士が執筆した「大宇宙の旅」を見たことが後々の作品制作に大きな影響を与えており、同書がなかったら今の自分はいなかったと当時を振り返るように話されました。

小学校の学級文庫で見た「大宇宙の旅」がとても欲しくなった松本零士さんは、当時、自分自身で買えるようなお金がなく、姉から松本 零士さんが描いた漫画が新聞に掲載されれば買ってあげると言うので、新聞に投稿したら見事に掲載され、姉から「大宇宙の旅」を買ってもらえたそうです。この本は今でも自宅で大切に保管しているそうです。

漫画家になってからは、自分自身で体験をしないと平面的な薄っぺらい漫画しか描けないと、ライオンを描くためにアフリカに行ったり、アマゾン川で泳いだり、アフリカの草原からキリマンジャロ山や満天の星空を眺めたり、様々な経験や不思議な体験をしてきたことを話されました。

松本 零士さんは、作品制作にあたっては、体験と個性を織り交ぜてつくると表現され、今はアマゾン川で泳いだりできないかもしれないが、今の若者も様々な体験をして個性を活かしてほしいと伝えられました。

また、嫌いなことを仕事にすると生涯苦しむことになるため、好きなことを仕事にしてほしい。そのために、今、好きなことを精一杯努力して頑張ってほしいと学生達にエールを送られました。
講演を行う松本零士さん
松本零士さんに大きな影響を与えた『大宇宙の旅』