「スポーツと人間形成」で水泳飛び込みソウル五輪代表の浅田 雅子さんが講義

2016.05.27

5月27日、共通教育科目「スポーツと人間形成」で水泳飛び込みソウル五輪代表の浅田 雅子さんがゲストスピーカーとして講義を行いました。

浅田さんは、小学6年生から飛び込み競技を始め、中学生の頃から世界レベルの大会で活躍されました。19年間、競技中心の生活を送られてきましたが、大学3年生の時、フロリダ合宿でルームメイトだったアメリカ人女性から「人生について考えたことがあるか?」という問いかけを受けて、自分は飛び込みを辞めたら何もないと気づき、ショックを受けたそうです。

バルセロナ五輪の選考に落ちたことをきっかけに、今後の人生について考えられた浅田さん。指導者を目指すために大学院へ進学もされ、現役引退後は高校の体育教諭として働かれていました。そんなある日、実家の体操クラブを経営していた母親が、高齢を理由にクラブの行く末を考えていると知り、実家に帰ることを決意。体操クラブを支える一方で、東日本大震災への復興支援を目的としたチャリティマラソンのイベントを企画するなど、社会貢献活動にも注力されました。

浅田さんは、どのように過ごしても時間は過ぎていくのなら、毎日をワクワクした気持ちで過ごせば新しい何かが開けるかもしれない、と自分に言い聞かせているそうです。目指す人生のゴールから逆算することで、今の自分の方向性が見えてくると話されました。学生に対しても「未知の世界に踏み出す時も時間は限られたものなので、何かをしようと思った時すぐに行動することが大事で、不安よりもワクワクした気持ちを常に持って頑張ってほしい」と語られました。

【記事・写真 学生広報スタッフ 西川 友佳子(経済3年次)・鎌田 有香(外国語3年次)】
講義する浅田さん
ワクワクした気持ちを大切にすてほしいと語られた