寺地 徹

TERACHI TORU
生命科学部 産業生命科学科 教授
学位
農学博士
専門分野
植物分子遺伝学、植物オルガネラゲノミクス

研究テーマ

高等植物のオルガネラ遺伝学

高校生に向けた研究内容の紹介

コムギやダイコンなどの作物を材料に、雄性不稔(花粉が作られない性質)について研究しています。雄性不稔は細胞の中にあるミトコンドリアがもつ遺伝子の働きでひきおこされますが、核に稔性回復遺伝子があると、ミトコンドリアの遺伝子の働きが抑えられ、花粉を作れるようになります。この性質はミトコンドリアと核の遺伝子の相互作用で決まり、生物学的にとても興味深い題材です。また、雄性不稔は雑種強勢を利用した作物の品種改良に利用されており、農業的にとっても重要です。

ゼミナール/研究室のテーマ

高等植物のオルガネラゲノムならびに オルガネラ遺伝子に関する研究

タバコやレタスの葉緑体ゲノム(DNA)へ新しい遺伝子を 導入し、ストレスに強い植物や機能性を高めた植物を作出 する研究をしています。また、ダイコンやコムギのミトコンド リアゲノムにある雄性不稔原因遺伝子の働きや進化につい ても研究しています。

ゼミ/卒業研究の紹介

寺地研では、植物の分子遺伝学に関する実験を行っています。研究テーマは様々ですが、コムギやダイコンを用いたミトコンドリアゲノム・遺伝子の研究、タバコを用いた葉緑体の遺伝子組換えに関する研究、ナスのミトコンドリア遺伝子のゲノム編集に関する研究など、作物のオルガネラゲノムに関わる研究が多いです。

プロフィール

出身は北海道函館市。高校を卒業してからずっと京都で暮らしています。サイクリングや音楽(ギター演奏)など、もともと多趣味でしたが、最近はいろいろ忙しくて仕事をしていることが多いです。唯一、ラジコでヤクルトスワローズの試合を追いかけ、勝敗に一喜一憂しています。

高校生へのメッセージ

若いうちに、できるだけ本を読みましょう。知識が増えるだけではなく、想像力を働かせると、いろいろなことを追体験できます。また、世の中は不思議なことで溢れかえっています。何ごとにも好奇心を持って取り組みましょう。