2026.09.16

セウタ危機から考えるグローバル・ガバナンスー国際関係教員によるNews解説!

2026年夏、北アフリカのスペイン領セウタに、モロッコ側から数万人規模の人々が短期間で流入し、ヨーロッパに大きな衝撃を与えた。人口約8万4,000人の都市に、その人口に匹敵する人々が押し寄せたこの出来事は、「国境危機」や「非正規移民の大量流入問題」として報じられた。しかし、その背景には経済格差だけでなく、SNSを通じた情報の拡散、人々の将来への期待、国家間関係、そして移民を受け入れる制度のあり方など、多様な要因が複雑に絡み合っている。本稿では、セウタ危機を単なる国境管理の問題としてではなく、国家主権と国際協力が交錯するグローバル・ガバナンスの課題として捉え、その背景と現代社会が直面する意味について考えてみたい。