京都産業大学の卒業生で映画監督の中野量太さんが手掛けた最新作『私はあなたを知らない、』が、2026年8月28日(金)に全国公開されます。
『湯を沸かすほどの熱い愛』『浅田家!』などで高い評価を受け、日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を受賞してきた中野監督。本作は、中野監督にとって10年ぶりとなる完全オリジナル脚本作品であり、「人を愛すること」「赦すこと」をテーマに描いたヒューマンサスペンスです。

人を愛すること、そして赦すことを問いかける最新作
主人公の西山夕平は、天涯孤独の中で決められた日常を繰り返しながら生きる青年。
ある日、職場にやってきたシングルマザーの紗月と出会ったことをきっかけに、これまで知らなかった「家族」のぬくもりや、人と共に生きる喜びを知っていきます。しかし、その先には大きな運命の転換点が待ち受けていました。
本作は、愛する人を失った少女と、重い罪を背負って生きる一人の男が13年の時を経て向き合う姿を描く物語です。中野監督ならではの繊細な人物描写と、人間の複雑な感情を丁寧に掘り下げる視点が物語全体に息づいています。
主演を務めるのは坂口健太郎さん。共演には早瀬憩さん、堀田真由さん、滝藤賢一さん、原田美枝子さんら実力派俳優が名を連ねています。


©IDKYPs./Pyramide Productions
京都産業大学から映画監督へ
中野監督は京都府出身。京都産業大学卒業後、日本映画学校(現・日本映画大学)に進学し、本格的に映画制作の道へ進みました。
自主長編作品『チチを撮りに』で国内外から高い評価を得ると、その後も『湯を沸かすほどの熱い愛』『浅田家!』など話題作を次々と発表。家族や人と人とのつながりをテーマにした作品で多くの観客の心を動かし、日本映画界を代表する監督の一人として活躍を続けています。
そして本作『私はあなたを知らない、』では、これまで描いてきた「家族」というテーマをさらに深く掘り下げ、人を愛することや赦すことの意味に真正面から向き合っています。
中野監督の想い
映画公開にあたり、中野監督は次のようにコメントしています。
「家族はずっと描いてきた題材ですが、先ほども話したように人を殺めるという行為に初めて真正面から向き合った作品です。どちらかと言えばずっと逃げてきたことなので、途中でもう嫌になったこともありました。でもこの映画を撮らなければいけないという思いもあって。今の世の中、簡単に人が殺されて、世界のどこかで爆弾が落ちて100人が死にましたというニュースが聞こえてくる。そこには100個の悲しみと怒りと憎しみがあるはずで、そしてその先には赦しがあるのかどうか。人を赦すとはどういうことなのか――。そんなことを思いながら撮った映画です。実は反戦映画の企画を考えたこともあったのですが、戦争の映画を真正面から撮ることは僕には難しかった。自分にできるのは殺人を記号として描くのではなく、たったひとりの命を奪うとどんなことが起きるのかを丁寧に描くことだと思ったし、それが今の時代へのメッセージにもなると思いました。残された人がどう生きるのかということも、僕がずっと向き合ってきたテーマです。夕平を赦せる人も赦せない人もいるだろうし、償ったからと言ってすべてが赦されると断定しているわけでもない。正しい正しくないではなく、夕平と朝子はこの先も生きていくんだということを感じてもらえたらと思っています。(プレス資料から引用)」
と語っており、現代社会に生きる私たちに問いを投げかける作品となっています。
映画『私はあなたを知らない、』
公開日
2026年8月28日(金) 大阪ステーションシティシネマほか全国公開
原案・脚本・監督
中野量太
出演
坂口健太郎、早瀬憩、堀田真由、滝藤賢一、原田美枝子 ほか
コピーライト
©IDKYPs./Pyramide Productions
配給
クロックワークス