2026.08.20

高等学校数学科教員を対象とした「第3回 高等学校数学科探究活動公開セミナー」を開催しました

2026年8月1日、本学理学部数理科学科は、高等学校数学科教員及び教育委員会関係者を対象とした「第3回 高等学校数学科探究活動公開セミナー」を開催しました。本セミナーは、大学入学共通テストや国公立大学二次試験問題を題材として、数学の探究活動へ発展させる具体的な方法を学ぶ機会として企画されたものです。

当日は11名が参加し、京都府、大阪府の公立・私立高等学校の数学科教員を中心に、高知県からの参加もありました。また、本学卒業生で現在京都府立高等学校に勤務する数学科教員2名も参加し、大学での学びを教育現場で生かしている卒業生との交流の機会ともなりました。

セミナーでは、理学部長の牛瀧文宏教授が「大学入学共通テストから始める探究活動」「国公立大学二次試験問題から始める探究活動」と題して講演を行いました。大学入試問題の背景にある数学的な考え方や発展的内容について解説するとともに、入試問題を探究活動の教材として活用する方法が紹介されました。

講演では、高等学校での探究活動は必ずしも高度な研究テーマや未解決問題を扱う必要はなく、生徒にとって身近な入試問題からでも探究の題材を見いだせることが示されました。また、問題作成者の意図を考察したり、条件を変更して一般化を試みたりすることで、新たな問いを生み出す過程について具体例を交えて紹介し、参加者は熱心に耳を傾けていました。

参加者からは、「通常の授業や個別指導の中でも探究の機会を設けたい」「入試問題の背景や発展的な内容についてさらに学びたい」といった感想が寄せられました。また、質疑応答や交流会では、教科書に掲載されている内容の中にも探究活動の題材となり得るテーマが数多く存在することなど、活発な意見交換が行われました。

本学理学部数理科学科では、これまで継続して開催してきた本セミナーを通じて、高等学校と大学との連携を深めながら、数学教育の発展と探究活動の普及に貢献してまいりました。今後も、高等学校現場のニーズに応えながら、数学の探究活動を支援する取組を継続していく予定です。