2026.07.30

ポーランド(国立アダム ミツキェヴィチ大学)留学で考えた「人権」と「平和」

学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、ポーランドの国立アダム ミツキェヴィチ大学への交換留学を終えた、国際関係学部4年次 菊川 しずくさんに話を聞きました。

留学中のインタビュー記事についてはこちら

ポーランド交換留学に挑戦する国際関係学部生のリアルな留学体験

1.なぜ留学先に国立アダム ミツキェヴィチ大学を選びましたか?

京都産業大学での1年半の学びを通して、宗教と人権の関係について興味を持ちました。きっかけは、クロス京子先生の授業で、ポーランドは宗教的理由から人工中絶が禁止されている国であることを学びました。その後も、須藤先生の授業でイスラム教を信仰する女性の社会的地位を学びました。これまで自分は、強いて言えば「仏教」と思う程度で実質的には無信教でした。そこで、自分にはない価値観や考え方が国の政治や人権などに深く関係していることに興味を持ち、9割がカトリックを信仰しているポーランドへの交換留学を決断しました。

ポーランドの歴史を学ぶ上で欠かせないアウシュヴィッツ強制収容所に訪れました。留学を通して「戦争」について自分なりに考えましたが、改めて考えさせられる建物でした。

2.留学期間のスケジュールを教えてください

2026年2月25日 2nd Semester 開始
4月2日~7日 Spring Break
6月21日 2nd Semester 終了
6月22日~7月5日 Test Week
7月12日 帰国
ヨーロッパに留学したため、多くの国を友人や1人で訪れました。海外の1人旅は危機管理やホステルに挑戦するなど成長できる機会でもありました。
大学のtour guidingという授業でオーストリアに向かっているバス。運転手さんが急ブレーキをするのでほぼジェットコースターでした(笑)
日本語学科の学生が「SENPAI party」を開いてくれて交流した時の写真です。カラオケでは日本のアニメの曲を歌っていたり、日本出身であることを誇りに感じられました。

3.留学先で履修した授業科目や授業の様子を教えてください

最後の学期では合計4つの授業を履修しました。Freedom Of Establishment And Freedom To Provide Services In Polandでは、外国籍の人が日本やポーランドで起業するために必要なことを学びました。私自身、これまでに学んだことのない領域だったため、日本が外国籍の人が起業するためのビザを値上げした事実など興味深い内容でした。2つ目は、Introduction To The Tourism II. Tour Guiding.では、ツアーガイドになるために必要なことや試験では実際にオーストリアのウィーンで実践的なツアーガイドを行いました。この授業は、多くの友人がおすすめしてくれたので履修しました。3つ目は、Multiculturalism As A Policy In Postcolonial Countriesでは多文化主義の定義について深く学びました。最後のThe international protection of the world’s cultural heritageでは、各国の世界遺産とUNESCOに登録される条件について学びました。最終試験では母国の世界遺産について発表し、改めて広島の原爆について調べました。この授業を履修して、「戦争に参加する」ことについて自分なりに深く考えるきっかけになった授業です。

またまた、tour guidingの授業です(笑)。実践的な試験に向けての予行練習で、大学のキャンパスを自分なりに説明するといったプレゼンをしました!
tour guidingの授業は韓国人が多く、授業終わりに「飲みに行こう!」と誘ってくれたので行った時の写真です!
授業で知り合った友人とごはんやお酒を食べ飲みしていた時に「你好」と言われましたが、「違うよ」と伝えると慌てて謝ってくれました。全員が悪気があるわけではないのだと思いました。この時から、相手を尊重することの重要性をより実感しました。

4.留学期間で心に残っているエピソードを教えてください

ポーランド人、日本人×2、韓国人とフランスへ旅行に行ったことです。もともとは、私の一人旅行の予定でした。しかし、みんなで遊んでいた時に旅行の話になり「一緒に行ってもいい?」と聞いてくれてことがきっかけで、四人で行きました。それぞれ、行きたいところ、したいこと、食べたいもの、旅行の目的が異なったため、苦労することもありましたが、全体的にすごく楽しい旅になりました。次はみんなで日本か韓国に集まろうと約束して帰国しました。

友人と2回目遊んだときに、私のフランスとスイス旅行に「参加してもいい?」と聞いてくれた日です。この日はポーランド人の一人暮らしの家で遊んでいた時に、彼の部屋から見える景色をみていた写真です。
2回目に遊んだ2週間後にみんなで旅行に行きました!!すごく楽しかったです!次は、韓国か日本で会う約束をしました。

5.留学前に立てた目標は、留学中に達成できましたか

はい。私の目的は英語力の向上ではなく、人権と宗教の関係性を学ぶことでした。そこでポーランドの歴史から、なぜ宗教の影響力が強いのか今後どうなるのかについて学びことが出来ました。さらに、留学にきて改めて戦争のことや外国籍の人が起業するための条件など自分が今まで考えたことのない新しい考え方や学びにつながりました。

スペインのサクラダ・ファミリアの壁にあるキリストのお話を学びました。イエスが生まれてから死ぬまでの流れが簡単に壁に刻まれていました。
ヨーロッパで多くの旅をして、多くの人がキリスト教を信仰していました。私はたくさんの教会に入り、キリスト教のカトリック教会に興味を持ち始めました。この写真は、クロアチアのドゥブロブニクという都市の教会に飾られていた写真です。

6.今後の抱負や、帰国後新しくチャレンジしていることを教えてください

私自身、多くのヨーロッパを回りました。アウシュヴィッツ強制収容所など戦争について学び、改めて原爆ドームの博物館を訪れたいと思います。「戦争による被害」だけでなく、留学で学んだこと、感じたこと、考えたことを活かして自分がどう受け止めるべきモノであるのかを感じたいです。

留学を通して、「戦争」について考えました。ポーランドにはロシアからの留学生やウクライナからの留学生を含め様々な国籍の人が普通に生活していました。一部は日常で、国境を超えたら戦争という実感がわきませんでした。この写真も純日本人と中国籍の日本人とポーランド人です。平和な日常が当たり前ではないと学ぶことが出来た貴重な留学経験でした。

7.これから留学を考えている皆さんへメッセージ、アドバイスをお願いします!

こんにちは。私は3回生の秋学期から10か月間留学に行き、就職活動はポーランドから行っていました。確かに、留学中に就職活動を行うことは他の人に比べて「不利だな」と感じたことはあります。もっと正直に言えば、「留学中に何やってんだろう」と思ったこともあります。ですが、私はあの時期に留学に行くだけの価値はある経験だったなと留学中も帰国した今もそう思います。留学前も留学中も思ったように英語が話せずに虚しくなったこともありました。でも、来たからには何とかするしかないと思い頑張って話したりしてみて、友人と旅行に行ったり、ご飯に行ったりする事ができるようになりました。就職活動でも「なぜポーランドなのか」「何を学んだのか」聞かれました。私は、毎回自信をもって答えていました。その結果、留学中に内定をいただけました。留学中の就職活動は不利になる可能性があっても不可能なことではありません。もし、就職活動が理由で迷っているなら挑戦することをおすすめします。ヨーロッパという広い地域を見て、宗教を感じて、国境を超えることで国同士の違いを感じる。これは、行ったことがある人にしかできない経験だと思います。留学だけではありませんが、海外に行くチャンスがあれば、ぜひ日本から出てたくさんの経験をしてみてほしいです。お金がなくても自由が多いのは学生のうちだけだと思うので!!

友人とフランスのアルザス地方に旅行に行きました!
2回目の一人旅はエストニアに行きました!
3回目の一人旅は、クロアチアです!