2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの全面侵攻から、まもなく4年半を迎える。戦闘が長期化するなか、ウクライナによるロシア国内の石油精製施設などへのドローン攻撃が、戦況やロシアの継戦能力にどのような影響を及ぼすのかが注目されている。戦争の膠着状態を打破することが戦争終結への道筋の一つと考えられるが、本ニュース解説では、この長期にわたる戦争がもたらした環境破壊の実態という観点からも、戦争終結の必要性を考えてみたい。戦争は、人命や生活基盤を奪うだけでなく、大気、水、土壌、生態系にも深刻な損害をもたらす。戦争による環境破壊について、誰がどのような責任を負うのだろうか。以下では、武力紛争と環境破壊の関係を整理し、その責任を追及するための法的な枠組みと課題について考える。
